近未来予測


青空が恋しい。台風から刺激を受けたのかまとまった雨が昨夜から午前中まで降り続いた。グラウンドゴルフの例会も中止で雨傘番組の一日だ。


きょう9日の誕生日の花はギボウシ。先週の土曜の「季節の花めぐり」の会場、梅雨空の県緑化センターの木立の中でそのギボウシは今が盛りと咲き乱れていた。



書棚にあった32年前の本をパラパラと拾い読みした。


憲法第9条」「昭和元号」「紅白歌合戦」「モノクロテレビ」「クジラ肉」「電話帳」「水虫」「湯タンポ」「新聞」「汲み取り式便所」「そろばん」「終身雇用制」「電柱」


上の事柄は1983年(昭和58年)に「この10年間になくなるもの」を予測したものだ。興味本位の週刊誌での予測ではない。作家邦光史郎氏が主宰するグループST(ソフトテクノロジー)が膨大な情報を集めてまとめ上げた「10年後」(光文社カッパビジネス)という本から拾い出したものだ。


これだけ目まぐるしく移り変わる世の中の10年後を予測することが如何に難しい事かよくわかる。10年後どころか30年以上経った今でも堂々と大手を振っているものが半数近い。



この本は社会、経済、政治などの分野にわたって「10年後」という確実にやってくる近未来を予測している。大相撲の10年後の項では、新弟子志願者の減少で即戦力となる学生力士の確保が激しくなりプロ野球のようなドラフト制が導入されることを予測している。


この時期には高見山小錦、曙などの外国人力士が活躍していたが、現在のような外国人力士の活躍は予測できなかったようだ。ことほどさように、現代社会の近未来予測は神のみぞできることではないだろうか。このような予測本は近未来を想像する手がかりに過ぎないものだということがよくわかった。