睡蓮と蓮


熱中症で救急搬送された人の数がこの1週間で全国1万人を超えたと報じられるほどの暑さ続きだ。そんな中、今朝のウォーキングは睡蓮の咲く池と蓮の咲く池のウォッチング。睡蓮が群生している舟ヶ峪池は家から5分ほどの距離。そこから10分ほどの距離に蓮の咲くあざぶの丘公園だ。




睡蓮も蓮も日中咲いて夜しぼむことを3日ほど繰り返して寿命が尽きる。蓮は推測だが朝薄暗いうちから咲き出すが、睡蓮は朝寝坊で日が高くならないと咲き出さない。したがって今朝は咲いているところは見られなかった。    




どちらの花も何度も写真を撮っているので、 素人なりの睡蓮と蓮の違いを整理してみた。「睡蓮」は水面ないしは水面近くで花が咲く。「蓮」は茎が丈夫で水面より上で花が咲く。「睡蓮」の葉は撥水性なく、光沢のある葉。「蓮」の葉は撥水性あり、光沢がない。


「睡蓮」の名前の由来をネットで調べるとこうだった。日中(開く=目覚める)夜(閉じる=眠る)というところから、「睡眠する蓮」→「睡蓮」とあった。蓮だって開いて、閉じてを繰り返しているのではないかと思うが・・・。




家庭用風呂桶を利用して蓮を育てている農家が近くにあり、4,5年前にそこで蓮の話を聞いたことがある。蓮の花の寿命は4日間。開花1日目の花びらは「とっくり型」、2日目は「おわん型」に、3日目は「さら型」に開き満開になる。(写真右)色あせした花びらは散りはじめ、4日目を迎える。                         


そして一見蜂の巣のように見える 花托(かたく)だけが残る。成長した花托は緑色(写真下)になり、茶褐色の果托に成長し、蜂の巣状の穴の中にある実も、熟して黒色に変色する。 成熟したハスの実は蓮池に落ち、池の底で「れんこん」となり、再び、ハスの花を咲かせる。とのこと。 



蓮の花は極楽浄土のシンボルとして神聖な雰囲気が漂う。華々しい雰囲気なんて微塵もない。農家の方の話によれば4〜5日で花びらは散ってしまうようだ。その後は左の写真のようになり蓮の実がとれる。ネットで調べるとハスの実は健康食品として珍重されている。ハチの巣のような形をしているところからハスの名前がついたともいわれているそうだ。


地下茎はレンコンだ。多数の穴があいていることから「先を見通す」ことに通じ縁起がよい食品だ。ことほどさように蓮は多彩な顔をもっている。神聖な花、縁起のよい地下茎、健康食品の実・・・。