さまざまな「夏の終わり」


台風15号九州から日本海を北上で、この地区には直撃は避けられたようだ。ほっ。


きのうは公民館の当番。周囲の林から聞こえてくるセミの声はツクツクボウシばかりになり、それも力のない声だ。外庭の掃き掃除をしているとセミの抜け殻やせっかく土の中から出てきたが、もう力つきてピクピクしているものが二匹も三匹もいる。


メスのセミの交尾は生涯に一回だけ。オスは複数回の交尾が可能。性比は、ほぼ1:1だそうだから、メスに恵まれず生涯を閉じるオスのセミの割合はおよそ37%。先日ラジオで聞いたこんな話を思い出したら、なんとも哀れになってくる夏の終わりだ。




きのう24日の誕生日の花はカラスウリラジオ深夜便は伝えていた。秋の赤い実を見かける人はかなり多いと思うが夏の夜に咲くあの神秘的な花を見かける人はそう多くない。とパーソナリティーは云っていた。ならば、夏の終わりに当たって、この夏の思い出として二度目の登場だけどお出まし願おう。


日曜の家庭菜園一斉草刈日。他人様の畑をじっくりと観察。落花生を栽培している人が2人いた。ウチも7年前に栽培したことがあった。炒った落花生は日頃よく口にするが、 掘り立ての落花生を塩茹でにしたものは、また格別だった。落花生の生長過程がユニークなので当時カメラにおさめた。



落花生は地面すれすれに葉がたくさん茂って黄色い花が咲いている。朝咲き、昼にしぼんだ花が受精して根のように下を向く。これが土に向かって伸び、やがて土に刺さる。土に刺さってさやができ、その中にマメができる。秋に根ごと引き抜くと実が数珠のようについている。地面すれすれの所での生長なので撮影が大変むつかしい。クマさんの夏休み自由研究でした。夏の終わりに間に合った。





大阪の中一男女死体遺棄事件。容疑者逮捕にあたって防犯カメラの貢献度はめざましいものがあった。防犯カメラは万引きなどの抑止力に威力は発揮できても、この種事件になると名前につけられたほど「防犯」には期待できない。地域や社会のつながりがうすれ、お互いを見守る力が弱くなったと云われて久しい。


深夜から未明にかけて行く当てもなく街をさまよう子供たちの姿の映像がが繰り返しニュースで流された。この子らを見つめているのはカメラだけというのは悲しすぎる。歯がゆい思いの夏の終わりだ。