惜しみなく送るカーテンコール


炎天に似合うはずの百日紅サルスベリ)の花がこのところ連日雨にぬれている。いつもの年なら残暑にあえいでいる時なのに、そんないとまもなく早くも秋雨のシーズンだ。気がつけば、きょうで8月は終わり。1年の3分の2が終わってしまった。


日曜の朝のニュースの天気キャスターが云っていた。このところの雨は秋雨前線によるもの。1年で一番降雨量の多い月は9月。梅雨時の6月、7月より多いそうだ。梅雨は入り・明けの発表が気象庁からあるが、秋雨はない。理由は梅雨は昔から田植などの農作業に深く関連があったからとか。



去年の日記を見ると9月4日頃から”秋雨”の日が続いていた。今年はというと8月20日過ぎころからだ。去年より2週間ほど早い”はしり秋雨”のようだ。大根の種蒔きは9月10〜15日までとプロから聞いているので、いつになく早い”はしり秋雨”に追い立てられてきのうの雨の合間を縫って畑に向かった。家庭菜園の夏野菜の片づけをして秋冬野菜の支度をした。きょう8月31日は語呂合わせで「やさいの日」だ。


近頃は秋が短くなったとよく言われる。温暖化のせいで夏の期間が長くなり、その分秋が短くなったということだろう。今年のように、久しぶりにゆったりと秋の時が流れるのもまたよし。夏を惜しんでカーテンコールなんていう、そんな無粋なことはしないでおこう。カーテンコールはきのうの「夏の第九演奏会」でしっかりやってきたから。



フルオーケストラの演奏で下は中高校生から上は80歳近いジジババ102人の大合唱。指揮者と合唱のソリスト4人だけがプロで、オーケストラも歌い手も皆アマチュアだ。それが、力強い合唱と演奏で感動を与えてくれた。感動でこみあげてくるものさえ覚えたほどだ。


きのう、みよし市制施行5周年記念の「夏の第九演奏会」が市文化センターであった。合唱は「みよし第九を歌う会」のメンバー。市内のコーラスグループから参加している。カミさんが以前入っていたコーラスグループからも大勢参加している上、ご近所さんも多い。毎朝のウォーキングメンバーもいる。


日頃親しく接している人たちの普段見せない一面を見た思いで、こんなにも感動しただろう。ベートーベンの交響曲6番田園を東京フィルハーモニー交響楽団演奏のCDで時々聴くが、熊さん八っあんにはアマチュアのオーケストラの演奏もそのCDも技術的な巧拙などまったくわからない。だから感動もするだろう。


行く夏を惜しむカーテンコールは控えても、この第九のカーテンコールは惜しみなく送った。