アムステルダム国立ミュージアム


昨27日は御嶽山噴火から1年目、26日は台風の特異日と過去の天災の絡んだこの週末だったが、どうやら大過なく新しい週を迎えた。9月26日のあの伊勢湾台風は高校3年生の時で、我が青春の1ページだ。あれからもう56年が経った。同じ9月26日に来襲した洞爺丸台風狩野川台風とならんで伊勢湾台風も歴史上の出来事になってしまった感がある。



美術館めぐり、次はアムステルダムにある国立ミュージアムだ。オランダ最大の美術館だ。レンブラントフェルメールをはじめとする17世紀オランダ黄金時代画家たちの圧倒的コレクションがみものということだが、帰国前最後の見学場所で自由に鑑賞できる時間は1時間だけ。



ガイドさんは事前レクチャーでレンブラントフェルメールだけは見逃すなとアドバイス。中でもレンブラントの「夜警」とフェルメールの「台所女中」はこのミュージアムのシンボル的な存在でこれらの絵画にまつわるエピソードを紹介。


このミュージアムの建物が東京駅に似ているので、その点を質問。こんな答えが返ってきた。アムステルダム中央駅はその重要性からアムステルダム国立ミュージアムを設計した実績を持つカイペルスが起用された。ネオゴシックとネオルネサンスを融合させた様式であり、似ているのは間違いない。類似性がある。



それでは東京駅丸の内側駅舎が国立ミュージアムに似ていることになるかというと学術的には無理があるようだ。そもそも、東京駅がアムステルダム中央駅をモデルにしたと云うのは建築学史的には俗説であるらしい。両駅が姉妹駅で色が似ていることや、欧州にありがちなターミナル駅でなく通過駅で横長な駅舎だとか、背後に王宮(皇居)があるといった共通点が多いのは確かだ。


AとBには類似性がありBとCには共通性がある。ならばAとCの間はどんな関係になるか?幾何学の問題を解くようなものだ。ミュージアムと東京駅が似ていると云って喜んでいる者にしてみれば、誰に迷惑をかけるでもなし。何の罪もなし。それでいいじゃないか。





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※あす29日と30日は地域のクラブの南紀1泊旅行のため、日記はお休み。