小言幸兵衛の熊野古道ウォーク


秋晴れの好天に恵まれた火曜と水曜、地域の老人クラブ恒例の1泊バス旅行だった。今年は役員を仰せつかっている関係上自分が仕切った。メインは「熊野古道ウォーク」宿泊は南紀勝浦温泉、値段はひとり21500円ですんなり決まった。33人が道中何のトラブルもなく、予算の範囲内におさまり、みんなが笑顔で戻ってほっとした。この間には色々な経験をさせてもらった。


1.今年からバス事業者に対する労働環境規制が厳しくなり、運賃が高騰した。何とか昨年並みの値段での募集にしたかった。バス会社の担当者に知恵を絞ってもらった。コース途中の見学先は入館料無料の施設にする。このコースだったら尾鷲から先は高規格国道で通行料無料。熊野古道のガイド料はバス会社に負担してもらう。これで何とか昨年並みに絞り込めた。




2.何にしても、”老人くらぶ”。石畳の道を歩くことに抵抗があって尻込みされないか心配だった。そこで、自信のない人は回送バスの乗ったままでOKとPR(結局2人いた)。何とか、古道の”さわり”だけでも体験できる方法を更に担当者に調べてもらったら入り口から400m位の場所に古道と回送バスの通る道路との合流地点があることが判明。ウォーク組の31人中13人はここでリタイヤー。残る18人が予定の約1.5kmを歩いた。


こんなことまでカキコするのは、”小言幸兵衛”の域を脱していないと自分ながらにも思いつつも、つい出てしまう。営業担当者クン、年寄り相手に熊野古道へ行くなら、まったく歩く気のない人、”さわり”だけでも体験してみたい人、モデルコースを走破したい人の三つくらいのメニューを予め用意しておくべきでないか。当日になって引率者であるクマさん、自信のない人からの質問攻めだ。こちらから催促してメニューを検討しているのはいただけない。



営業担当者クンからホテルは連日満館だと聞いていた。クマさん、今年は和歌山国体ということはニュースで知っていた。調べたら、紀伊勝浦町は剣道の会場になっていた。バスの中の挨拶でそのことを話したら、添乗員である営業担当者クンもガイドも「えっ、そうなんですか。それで満館か」。自分の客の行き先のそれくらいことは、ちゃんと調べておけ!  小言幸兵衛もこの辺までにしておかないと・・・・。