・・・に疑問が浮かぶ


台風23号は北海道へと抜け、この地方には幸い影響もなかった。狭い日本とはいえ、北海道のあの風雨とこの地の澄んだ青空。この格差、何だか北海道の人達に申し訳ないような気になる。


格差といえば、きのうの夜のサッカー日本代表とシリアとの一戦は、W杯2次予選の突破の鍵を握る大一番だった。日本代表はは3−0で勝った。勝敗とは別だが、特にドイツをめざすシリア難民の姿は、テレビニュースに何度も写し出されている。シリアはサッカーをやっている場合か? この格差はいったいどうなっているのだ? 疑問が浮かぶ。



先だっての日曜に小牧で新図書館計画建設をめぐる住民投票があり、レンタル大手のツタヤと連携する計画が「ノー」という結果が出た。きょう配信の朝日新聞デジタル版でその結果を分析していた。42億円の建設費に対する批判と民間企業が本を選ぶと利益優先になるという懸念が多かったようだ。


このことに興味を持ったのはこんな理由からだ。3年ほど前、みよし市も新図書館建設の話が持ち上がっていた。ほぼ同じ時期に三好ヶ丘駅前にある都市再生機構の建物カリヨンハウス(1階1400平米、2階900平米)を市が3億円で買い取り、駅前の賑わい創出策を地元に諮ってきていた。



現況はどうかといえば、図書館は市役所に隣接して建設中。カリヨンハウスは三好丘の中心にあるスーパーの地階から市民サービスセンターが引っ越して来た。子育てふれあい広場、多目的室、ビジターセンター、コンビニが新設された。賑わいの創出には程遠い感じだ。3億円出してやったから、地元で活性化策を考えよと云わんばかりの姿勢だ。


佐賀県武雄市でおととし開設した全国初の「ツタヤ図書館」。初年度の訪問者は92万人で当初見込みの倍。市外からの訪問も多く、食事や土産物など年間の経済効果を20億円とはじいているそうだ。武雄で成功しているから小牧やみよしでも・・・。諸条件が違うからそんなわけには行くことはないが、その取り組む姿勢に真剣さが見られない。


松阪市では図書館改革事業の予算を議会が認めず市長が辞職している。こんな事例を目の当たりにすると、わがみよし市は首長が政治生命を賭けてまで真剣に新図書館建設や駅前の賑わい創出に取り組んでいるか、その姿勢に疑問が浮かぶ。