秋の夕暮


今度の土曜24日が暦の上では霜の降りる頃である「霜降」というのに、「夏日」が6日も続いている。リビングから庭に目をやると緑のカーテンのゴーヤも半分は撤去したものの半分は依然として残っている。薄黄色のオクラの花がまだ五つも六つも咲いている。亭主が怠けているわけではない。自然界がまだ”夏モード”だから、それにしたがっているだけだ。


清少納言が「枕草子」で春は曙、夏は夜、秋は夕暮が一番いいという。これは、うなづける。「秋は夕暮 夕日のさして山の端いとちかうなりたるに、からすの・・・・」 秋は空気が澄みんでいて夕焼けが美しく、また徐々に日没が早くなっていくため、夕焼けを意識しやすいのだろう。


夕暮れ時は射光とその陰影で劇的なコントラストを作る。また光の力で、見慣れない姿、情緒に富む雰囲気が撮れる。夕焼けから暗闇に至る時の移ろいの中に身を置くのもまたよろし。まして、今夜から明日の明け方にかけてオリオン座流星群がピークを迎えると多治見発のブログに告知ありだ。


ならば、きのうシラタマホシクサの星群は見たが、きょうは流星群を見てみようか。流星群が現れるまでの間に風流に一首したためてみようか。


頭と尻を藤原定家さんからパクッた一首
    見渡せば残暑モードの裏庭に尾花が光る秋の夕暮