巨人はドラフト会議辞退すべきだった


昼下がりに、書類配りで町内を30分ほど歩いたら汗ばむほどの陽気だ。あすは「霜降」、来週の後半には寒くなるとの予報だ。


東日本大震災の直後からテレビではCMを自粛するスポンサーが続出したため、その穴埋めとして説教くさいACジャパンのCMがこれでもか、これでもかと流されていた記憶がある。ことほどさように、世の中を揺るがすような出来事が起これば華々しい事、晴れやかな事を自粛することは当然のことだ。




そうしたことが、個人レベルでも、身内に不幸があった年には初詣を自粛するのが習わしだ。そういう世間の常識から推し量ってみると、きのうのプロ野球ドラフト会議を巨人は辞退すべきではなかっただろうか?親会社の新聞・テレビでは企業で不祥事があるたびに「コンプライアンス」はどうなっているなどと声高に叫んでいるくせに・・・。


話が後先になったが、巨人の若手3選手が野球賭博に関与していたことが明るみになったのだ。これは野球協約に違反しているだけという単純なことだけではないのだ。その背後には、反社会勢力が潜んでいる可能性が指摘されているのだ。「八百長」の疑念さえ頭をよぎる。



社会経験の乏しい若者に対する教育が足りなかったのか、それとも「紳士たれ」がモットーの巨人という球団に「闇の紳士」が近づくのを許す脇の甘さがあったのか。ないとは云えないだろう。若者に模範を示す立場の監督が、3年前に女性問題で何者かに脅されて1億円を支払った事件があるのではないか。


せっかく2020年の東京五輪で野球・ソフトボールの復活が決まったばかりなのに、このザマでは・・・。IOCも心配している。野球くじも没になったら会場造りの財源にも影響だ。どこかの国がやっているように、世間の耳目をそらすためにドラフト会議の前になって、高橋(由)を突然監督に推すなどという手を使ってきた。見え透いている。


悔しいが、「球界の盟主」よゼロから出直して立ち直ってくれ。さもないと、他の11球団は興行収入が減ってしまうから。