夫婦の会話


11月3日晴れの特異日の通説通り、まさしく穏やかな秋晴れの「文化の日」だった。文化の日というと、なぜか菊の花が頭に浮かぶ。ちょうど今頃各所で菊花展が開かれているからイメージするかもしれない。                


それとも、今の憲法が11月3日に公布(施行は翌年5月3日)され、テレビのニュースで憲法が映し出されるときに「菊の御紋」がついているからイメージするのだろうか? いずれにせよ、ウチに咲く菊はそのイメージする菊とは似ても似つかないへんてこな菊だ。



ご近所さんとのウォーキングのとき、Uさんチでは里芋入りのカレーライスを作ったら美味しかったとの話が出ていた。その日の食卓での夫婦の会話。


夫  「Uさんチでは里芋入りのカレーライスをやっている。ウチもたくさん里芋があるからやったらどうだ?」


妻  「この間食べたカレーライス、じゃがいもと里芋が入ってたんですよ。ガツガツ食べるだけでなく、もっと味わって食べてよ!昔から、ホントに作り甲斐のないこと!」


夫  「いつもと違った里芋の食材を使ったときくらい、里芋が入っているがどう?とくらい云えばええじゃないか。」



けさのラジオ。「妻の夫への接し方」と題してある評論家が語っていた。帰宅したサラリーマンの夫の顔色を見て「どうしたの?」と声をかけ、夫の話すことに曖昧でいいから相槌を打つ。これが、元気の出る夫婦関係をつくるカナメである。と。


我が家の会話も評論家氏の説くカナメの延長線上にあると思う。「どうだ、オレの云うことが正論だろう」といっても”ああいえば、こういう”で話がややこしくなるばかり。オレは、「オレの云うことが正論だ」と自分に言い聞かせ腹におさめる。結婚してやがて50年、腹に溜まりに溜まった。  メタボが心配だ。