秋の南信州遠山郷


下り坂の天気を気にしつつ、平均年齢72歳のご近所さん3人若衆で秋の南信州遠山郷へ日帰りドライブの1日。3人のうちの長老が、今年は人生初めての欧州旅行に行けてよかった。冥途のみやげとして、年の締めくくりに日本の原風景をじっくり眺めたい。というのであとのふたりは、すでに行ったことのある場所だったが付き合った次第。




遠山郷は長野県最南端、飯田の市街地から東南方向におよそ50kmの山と渓谷に囲まれた秘境の里だ。特に、「しらびそ高原」は南アルプスの展望台と、「下栗の里」は日本のチロルと呼ばれ、人気のある場所だ。              


中央自動車道飯田ICから1時間20分くらいで標高2000m弱のしらびそ高原がある。宿泊施設も整った立派なロッジもある。ロッジの向かいには3000m級の南アルプス連峰がパノラマのように広がる。




しらびそ高原からおよそ10km30分ほど下ると下栗の里。この里は、日本の原風景が残る地として、「日本のチロル」と呼ばれている。谷底に向かって標高800m〜1000mの間に耕地や民家が点在する里だ。「にほんの里100選」に選ばれている。




しらびそ高原は2000m弱の高所にあるため、比較的早く紅葉をむかえ、下栗の里は1000mにあるため、比較的紅葉は遅いというものの、11月も中旬のこの時期では美しい紅葉を期待するのはむりだった。写真にあるように、遠目にはすすきのように見えるが、3m以上の高さの落葉樹がすっかり葉を落とした枯れ木なのだ。



きょうのドライブでひとつの発見があった。使った車は悪名高きVW(フォルクスワーゲン)だった。標高2000m近い所に行ったら、冷却水の警告ランプが点灯。冷却水が少なくなっている。気圧が低くなれば沸騰点に変化が起きるのは当然のこと。車のオーナーは元トヨタのエンジニア。日頃の整備を怠っているはずがない。VWは標高2000mの気圧に耐えうる技術すら持ってないということではないか?