合唱曲「広い河の岸辺」


午前中は今にも降り出しそうな雲行きだったが、予報通り午後からは秋の日差しが降り注いできた。


きのうの芸能大会。ある地域の代表が混声合唱で「広い河の岸辺」を演じた。初めて聴く曲だったが詩も曲もいいし、相当練習を重ねたようで歌唱力もよく聴かせた。歌の初めに曲の紹介をワンポイントだけでもすればいいものを、それをしないので帰宅してネット検索して「びっくりぽん」。



原曲スコットランド民謡 訳詩八木倫明でNHK朝の連ドラ「花子とアン」ではカナダから来たスコット先生が歌っていた曲で、同様の連ドラ「マッサン」ではヒロインのエリーが原曲The Water Is Wide を歌いながら洗濯していた。 シャンソン歌手の「クミコ」が歌う「広い河の岸辺」が異例のヒットらしい。


そうか。両連ドラの挿入歌だったのか。それなら両方とも毎回欠かさず見ていたから芸能大会で初めて聴いたわけではないのだ。スコットランド民謡の美しいメロディーに日本語の訳詩がよかったから感慨深い楽曲になり合唱で歌ったらより一段とその奥深さが増したということだろう。



この「広い河の岸辺」がスコットランド民謡で「花子とアン」「マッサン」の挿入歌だということが分かっていて合唱曲を聴いていた人より、色々空想を巡らせながら聴いて、後で調べてそれがわかって小躍りする人の方が何倍もの楽しみを味わったと云えよう。無知を恥じることはない。何でも知っていたら感動も何もありゃしない。


「広い河の岸辺」 原曲 スコットランド民謡  訳詩 八木倫明


河は広く 渡れない / 飛んでゆく 翼もない/もしも 小舟が あるならば / 漕ぎ出そう ふたりで


愛の始まりは 美しく/ 優しく 花のよう/ 時の流れに 色あせて/ 朝露と 消えていく