氷見・新高岡〜新幹線金沢


毎年の金沢行きも車で行くのをやめて、最近は北陸線北陸道のバスにしていた。今年は北陸新幹線も開業したことだし、北陸新幹線を絡ませたいつもと違う経路で行くことにした。富山までバスで行ってそこから新幹線のルートも考えられるが、楽しみが少ないし値段が高い。名古屋・富山のバス4630円 富山・金沢新幹線3330円で計7960円。



そこで、楽しみが多くて値段が安いコースを考えた。名古屋・高岡氷見のバスが3000円。氷見・新高岡のバス500円。新高岡・金沢新幹線1530円計5030円。何年か前に氷見の魚市場で食べた氷見ぶりと魚のあら汁(かぶす汁)の味が忘れられない。名古屋を8時に出たバスは東海北陸自動車道を砺波ICでおりて高岡駅前を経由して12時10分に氷見に着く。1人掛け3列シートでゆったりだ。およそ20人の乗客はほとんど高岡駅下車。終点氷見まではふたりだけ。



天気がよければまるで立山連峰が海から立ち上がっているような雄大な景色が望める海岸沿いに温泉施設もある道の駅「番屋街」ができて、そこでの昼飯は再びあの忘れられない味を楽しんだ。その道の駅に和倉温泉、新高岡・高岡、金沢に行くバス停がある。14時半に出て新高岡駅までおよそ30分。開業当時の東海道新幹線岐阜羽島駅と見間違えるような田んぼの中の駅だ。



この駅、北陸線高岡駅とは1.5kmほど離れているのだ。両駅間は10分間隔で走るシャトルバスと1時間に1本のローカル線城端線気動車が走っている。新幹線と城端線新高岡駅は駅舎が別になっている。富山でも金沢でも新幹線と北陸線は同じ駅舎内だが、ここ高岡は市民が新幹線に対して冷ややかなようだ。




この駅1日に上り、下りそれぞれ34本、つまり30分に1本の新幹線が停車している。ホテルにあったローカル新聞に載っていた。新幹線開業後半年時点の1日当たり駅別乗降人数。金沢8700、富山4800、新高岡1600と。先に引き合いに出した岐阜羽島はどれくらいかと、ネットで調べたら6500人だ。日本の大動脈の駅とは土俵が違う。それを思えば健闘しているといえるか? それにしても、この改札口は寂しい。


これが人口17万人の街の玄関口の改札口だ。どうみても元々利用者が少ないことを前提としているとしか思えない。駅そのものは凄まじく立派なものなので、違和感しかない。


つづきは30日(月)