ミライの未来は大丈夫か?


肌にあたる風が痛い朝。最低気温1度台でこの冬一番の冷え込みだ。今年も最終週を迎えた。あと4日で新年だ。企業城下町はもうすでに休みに入って、ひっそりと静まり返っている。この週末に神社の門松づくりにかりだされ、すっかり”迎春”準備も整った。年賀状もどうやら間に合った。対外的な正月準備はこれでおしまい。ほっ。                                    


後は自分チだ。どうせ、正月は他所で過ごすから、大掃除しようがしまいが自分の気持ち次第だ。気が向けば、やればそれでよし。そんなことを考えると、四つ池越しに今まさに沈まんとする日も暗くて冷たい感じの「冬の暮れ」らしさがない。明るい感じの「冬の暮れ」だ。今月の上旬のこの地の日没時間が16時40分、26日土曜は16時47分。7分も日没時間が遅くなっている。そんなことも影響しているのかな。



ミライの未来は大丈夫か?今月の15日、市の公用車のミライに乗せてもらった。運転をさせてもらえるわけでなく、文字通り乗せてもらった。ボランティアの防犯組織のメンバーが行う青色パトロールに市の公用車がFCV(燃料電池車)のPRを兼ねて使われたということだ。パトロールするに先立ち、市役所の環境課の担当者から車の概要の説明を受け、およそ1時間半市内をパトロールした。


ボディーはクラウンほどの大きさだが、室内は意外に狭い。その理由は水素タンクが大きな面積を取っている関係らしい。おかげで車の重量は2トンもあるらしい。素人にはプリウスもミライもエンジンの音がなく静か。乗り心地は同じと云ったところだ。それより、呆気にとられたのはタイヤがパンクして修理するのに3日もかかったという報告を聞いたときだった。今の車だからスペヤータイヤはない。地元では修理できず、公用車は3日動かすことができなかったそうだ。



2週間ほど前の新聞に出ていた。この15日がミライを発売開始して1年になったのを機にミライの1年を総括していた。
3千台以上の購入申込者があるのに対して1日3台の生産。納車まで3年待ちが続く。11月末までの国内販売台数は383台で官公庁や企業が中心で個人はほんのわずかなようだ。水素ステーションは全国で33ヶ所にとどまる。


去年の今頃は”究極のエコカー”などとのふれこみでフィーバーだったが、1年経ってこの体たらくだ。生産・バックアップ・インフラそれぞれの体制に課題を残している感じは否めない。”ものづくり愛知”のエース、MRJとミライがどちらも「納期があてにならない」では困ったもんだ。課題を残して年が暮れる。