鏡開き


1月も、もう11日。きょうは鏡開きだ。ポツポツと来ていた年賀状も、もう止まった。ここ、3,4日は寒の内らしい天気続きだ。週も改まって正月気分から日常にギヤチェンジと意気込んだところが、八ッピーマンデーの成人の日でないか。


そういえば、28年前の1月8日は昭和から平成になった日だ。時の官房長官小渕さんが半紙に「平成」と書いて記者会見したのがついこの間のような気がするが、もう28年も前のことになる。




世の中がIT化、グローバル化で年号も西暦が主流になってしまった。先日ラジオでこんなことを云っていた。昭和の次の元号を決める時「修文」「正化」なども候補になっていたそうだ。「しゅうぶん」「せいか」だと各種書類で元号の頭をアルファベット表記すると昭和に引き続きSが来てしまうので平成が決定したそうだ。


わが国の天皇制が続く限り元号が続くわけだから、別に休日にしなくてもいいから1月8日を「平成記念日」にするくらいのことをしてもいいのではないか。どういうわけか、この日のことを良く憶えていて、ふとそんなことを思いついた。



成人式の日は1月15日からハッピーマンデーに変わっても、昔から10日に行われるのが西宮の初えびす。大阪時代には、”えべっさん”と隣の”成田さん”へは毎年労使でお参りに行っていただけに、テレビで中継までする”福男”一番乗りの競走には興味がある。


当初は若いモンがこんなことに何で必死になってのめりこんでいるのか、などと冷ややかに見ていたが、歳を重ねるにつれ見方が変わってきた。目先のことだけを追い求めている薄っぺらな人間が多いこの時世、すぐには役立たないことや一見ムダに見えることを追い求めることの中に人生を豊かにする何かがあるのではと思えてきた。


きょう鏡開きの日、クマさんにとっては、いつになく遅い”ご開帳開き”。御近所さんとのウォーキングも休みとあって、朝飯が終わるや否や出かけるのでカミさん「こんな朝っぱらから・・・」。クマさん「すぐには役立たないことや一見ムダに見えることを追い求めることの中に人生を豊かにする何かがあるのだ」。鏡開きの日の意義深い「ご開帳開き」だった。さぁ、ギヤチェンジだ。