観光バスの事故に思う


おおむね晴れのいつもながらの真冬の天気。それにしても、新しい年になって半月経つというのに、まだ雨が降ったことがない。きのう行った豊田・鞍ヶ池公園の池には水が一滴もなかった。


きのうの7時01分を底にきょうの日の出時刻は7時ジャストになった。日没時刻も17時台に入ってきょうは17時03分だ。こんなことを知ると寒い、寒いと云いながらも春がわずかずつながら一歩一歩近づいていることが実感できる。窓に差し込む日差しにも明るさすら感じられる。


桜の咲く頃、白いじゅうたんを敷き詰めたように咲くユキヤナギがあざぶの丘公園の池のまわりで可憐な花を一輪づつ咲かせ始めた。先週末から今週の初めにかけてウチの庭で咲き始めたノースポール、ムスカリと合せて春のプレビューだ。



毎年定例で観光バスを使って旅行する機会が3件ある。そのほか、海外旅行で現地で観光バスで移動したり、国内でバスツアーに参加することを含めれば、年間延べ10数日は観光バスの世話になる。


その観光バスが昨年末から各地で火災事故を相次いで起こしている。今朝がたはスキーバスの転落事故だ。火災事故の方は乗客がいなかったり、うまく避難できたりでけが人こそでていないが、スキーバス転落事故の方は10数名の若い命が奪われている。



スキーバスの転落事故の詳細は不明だが、少なくともそれらの事故の背景として、車両の老朽化が指摘されている。業界の競争が激しくなって、更新が滞りがちということだろう。外国人観光客の対応に忙しく、点検整備がおろそかになっているのではという見方もあるだろう。


そうした状況の根っこにあるのは、例の規制緩和による後発業者の乱立。それに伴う運賃ダンピング合戦と乗務員の労働強化でないだろうか。乱立はやがて淘汰されて行くともいわれるが、人命を道連れに淘汰されて行くようでは利用者としてはたまったものではない。観光バスは、いつまでも笑顔のあふれた憧れの乗り物であってほしい。