食品廃棄物に思う


きのう、きょうと平年並みの冬の日が続いて、なんとなく身も心も落ち着いた。と思ったら1月も残すところあと3日だけになってしまった。


食品廃棄物の横流し事件、明るみになってからどれくらい経っただろう?いまだにニュースに登場してくる。ふと、思った。世の中の物の流れを「上水道」と「下水道」例えてふたつに分けて考えてみよう。生産者から流通業者を経て消費者などに届くまでが「前者」、家庭や工場、オフィスなどから捨てられたものの流れが「後者」だ。



よほどの山間僻地へ行かない限り「上水道」はインフラとして整えられてきたように、企業も消費者も、熱心に取り組んできた。口に入る食品については特にそうだ。それでも、今回のような問題が起こった。原因のひとつは「下水道」の普及率の低さ、つまりは意識の低さや制度の穴ではないだろうか。

                       

ちなみにネットで調べたら、わが国の「上水道」の普及率は98%、「下水道」は78%。捨てるゴミを減らすこと。捨てたものはその先まで関心と責任を持つことだろう。ビジネスの世界で性善説があまり通用しなくなった現在では、罰則を設けなければ、そんなことでは甘いかもしれない。我欲の亡者がうようよしているから。