埼玉のカッパドキア


「うららかな春」へ向かう勢いが止まって、「寒の戻り」が勢いづいた。グラウンドゴルフのプレイも冷たい北西の強風にままならぬ状況で苦戦の連続だ。寒の戻りがしばらく続くとの予報だ。


きのうの朝のラジオで埼玉県の吉見百穴(ひゃくあな)を紹介していた。初めて耳にした地名の上、百もある穴がどういう状態で存在しているか、ラジオの説明ではさっぱり見当がつかない。ネットで調べてみた。




凝灰岩の岩山の斜面に直径1m奥行2〜3mの穴が200以上あいている。一見異様な印象を受ける遺跡で、「埼玉のカッパドキア」と云われる。これが、埼玉県吉見町にある。古墳時代後期(6世紀-7世紀頃)に造られた死者を埋葬する墓穴である。一部の穴には緑色に発光するヒカリゴケが自生していて国の史跡に認定されている。太平洋戦争中にはアメリカ軍の爆撃を逃れるための軍需工場が作られ、多くの穴が破壊されたという。


トルコのカッパドキアといえば、多様な奇岩、岩窟教会、岩山に多くの穴を空けたキリスト教徒の隠れ場所である地下都市で知られている。4年前の2012年5月に行った。メイちゃんパパさんとご縁ができた旅行だった。洞窟ホテル、洞窟レストランが繁盛している。吉見百穴カッパドキアも火山によってできた柔らかい凝灰岩の岩山だ。とはいえスケールからいったら象と蟻くらいの差だ。



日本アルプス日本ライン、日本のマチュピチュなどと称して、いかにも本場に似ていることを強調したネーミングがある。どこをとっても、どう転んだって本場は本場だ。本場を凌ぐよさはなかなか見当たらない。その点、「埼玉のカッパドキア」は「日本のカッパドキア」と大仰なを命名をせず、身の丈にあったネーミングだ。


正直なことはいいが、全国区の観光地にしようとするなら多少”ハッタリ”もあっていいのでは・・・。