副業について思う


2日続きの曇り空。午後からは雨の予報が却って回復気味で、夕方にはところどころに青空だ。サミットに気を使った天の配剤か。庭の手入れに手抜きをしていても、季節になれば花は咲いてくれる。しかし、花にはつらつとした様子がうかがえれない。イヤイヤ咲いている様子だ。


大相撲の関脇勢(いきおい)は現役力士きっての歌唱力があり、師匠の伊勢ヶ浜親方のもとにCDデビューの依頼が何件も来ているという。師匠は今は相撲に専心させるつもりらしい。かって、相撲界では増位山や琴風がこぞってレコード発売し大ヒットした。立派な副業であった。増位山は三保ヶ関親方として協会を定年退職したあと、歌手が本業となった。



一般企業のサラリーマンの大多数は「副業」なんていうことは頭の隅にもないことだった。なぜか、それはほとんどの企業が就業規則で副業・兼業を認めないからだ。社員に忠誠を求める傾向が強く、本業がおろそかになり、過労で健康を損なう恐れがあるなどの理由からだ。


世の中は変わった。今では大企業で副業を認める会社があるのだ。目薬でお馴染みのロート製薬だ。2.3日前の朝のNHKニュースでやっていた。、。「社外チャレンジワーク」と名付けた制度で、就業先を届け出れば、平日の終業後や土日祝日に他社で働き、収入を得ることを認める。ということだ。「社内ではない刺激や気づきがあれば、座学より社会経験が積める」と会長が話していた。




このような流れになるには大きな背景があるのではないだろうか。一つは、1億総活躍で働き方の改革。高齢者、主婦のほかに意欲と余裕のあるサラリーマンには、本業の後や週末を利用して副業で活躍してもらうこと。もう一つは、マイナンバー。制度が広く適用されていくとサラリーマンの副業は発覚する。そこで、法的なトラブルに発展する可能性がある。それなら、これを機に副業を認める。そんなことではないだろうか。


同一労働同一賃金」問題も含めて、終身雇用、年功序列企業別組合という日本的な雇用システムは曲がり角に来ていることには間違いない。無職、専業主夫後期高齢者健康保険証所持者のクマさんには、まったく縁のない話だが、昔会社人間にとっては気がかりな話題だ。