愛おしい中日新聞


夜半からの雨がお昼頃まで激しく降り続いた。午後には夏の日差し。週間予報では今週はお日様マークがなかったのに、この日差し。予報がはずれてもお日様が顔を出せば文句も言えまい。なぜかと云えば、きょうは二十四節気夏至。昼間の時間が一番長いのだ。お日様が出ればたっぷり有効に使えるからだ。


夏の日差しには、やはりこの花グローリオサが似合う。花がいかにもめらめらと燃える「炎」の字に似ている。夏の日の炎天にぴったりなのだ。これはクマさんのひとりよがりだろうか?サルスベリよりも、ノウゼンカズラよりも真夏にふさわしい花に思える。




友人知人で普段親しく付き合って文句のつけようのない男でも、一旦酒が入るとまったく人が変わって「こんな男か見損ねた」と思うような人物に出会うことが、長い人生の間には随分とあった。中日新聞は人物ではないが、同類だ。


月曜のスポーツ欄。中日が前日の日ハム戦で負けても、見出しは「吉見 負けても手応え」。とファンをあまりがっかりさせないような配慮をしてくれる。地域版(豊田版)には地域の情報が豊富だ。メンバー30名のわがグラウンドゴルフクラブの月例会の成績も豊田版に載せてくれる。地元の店のチラシがたくさん入ってカミさんには評判がいい。文句のつけようがない。



ところが、同じ月曜の一面を見ると「沖縄タイムス」か「琉球新報」の間違いではないかと思うような活字が躍っている。「見損ねた」とがっかり。今にはじまったことではないが。「沖縄 限界超えた」の見出しだ。元米兵女性殺害に抗議しての県民大会の記事だ。


県民大会といっても、党派を超えて一般県民が集まる大会でなく、共産・社民両党と労働団体主催の大会だ。見出しに「6万5千人抗議」と出ているがこの種の集会のお決まり、主催者発表の数字だ。見出しだけ読む者は本当にこれだけ集まったと信じてしまう。



きょう火曜の朝刊4面。第3次安倍政権中間採点の記事を見ても、各項目毎にする大学の先生方が依頼主の意向を汲んでの評価だと思う。やはり、クマさんには野党寄りの採点に思える。一般読者には野党寄り、与党寄りの両論併記で判断は読者に任せるようにしたらと思う。


中日新聞はいわゆるクオリティーペーパー(高級紙)といわれる全国紙に肩を並べようとしているのではないかと思うが、所詮中部圏と首都圏のブロック紙だ。そして、赤旗や社会新報といった政党の機関紙でもないのだ。あまり背伸びしないで、地元に寄り添った中日新聞であってほしい。原発報道でも何度も「見損ねた」と苦い思いをさせられている。

スポーツ欄、地域版それに折込みチラシでは信頼度100%。政治欄になるとウーン。まだ、まだ身も心も捧げられない。