どうしたもんじゃろのぉ、この世界


月が変わったら、本格的な夏が来たことを感じさせるような蒸し暑い日ばかり続く。そんな梅雨の晴れ間の週末土曜に豊田・緑化センターの「季節の花めぐり」に参加した。メインテーマは「ハンゲショウ」。漢字で書くと「半夏生」とか「半化粧」となる。


暦の上で季節の移り変わりを掴むために設けられた二十四節気があり、それをより的確に掴むために雑節がある。その二十四節気の「夏至」から数えて11日目が雑節の「半夏生」になる。7月1日がその日にあたり、タイミングよく2日に「花めぐり」が開かれたのだ。センター東端の育樹祭記念広場沿いの林間の沢数十mに渡って群生が見られる。



ハンゲショウドクダミ科の多年草で山すその湿地に生育する。6月の後半から8月にかけて分枝した茎の先端に長さ10〜15cmの花ができる。花のころ緑の葉が付け根から先端に向かって徐々に白くなって行く。「ハンゲショウ」のネーミングは白くなって行く様を「半化粧」とする説と、花が咲き、葉が白くなる時期が暦の上の「半夏生」の頃だからという説があるのはこのような理由からだ。


それでは、なぜ葉が白くなるのか?理由は、昆虫に花のある場所を知らせるためだ。普通その役割をするのは花びらなどであるが、ハンゲショウは葉を看板にしているのだ。花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、白い葉の白い部分は色落ちして、ふつうの緑色に戻るのだ。



ダッカでバクダッドでまたもやテロだ。週の初めから暗いニュースだ。こんなことを思った。フロリダの銃乱射から引き続き、イスタンブールダッカ、バクダッドでのテロ。ダッカでは邦人が7人も犠牲になった。中国とフィリピンの領有権問題で来週、国際仲裁裁判所の裁定が出るというのに中国はそんなもの拒否と宣言。究極の民主主義国民投票で決めたはずの英国のEU離脱。国内のゴタゴタで欧州全体のみならず世界経済を揺るがせている。


ごく最近の世界を俯瞰してみると、人の命は虫けら同然、法は無視される、民意と云ってもその効力なし。世界の警察国家たる米国の威信低下のせいか?かといって次期大統領に”あのおじさん”がなったら、世界はもっと混沌とするだろう。「どうしたもんじゃろのぉ。この世界」