秋風(飽き風)立つ


相変わらず猛暑日が続く。立秋が過ぎて4日目ではあるが、老人の鈍感な五感でもどこかに”秋の気配”が感じられるけさの早朝ウォーキングだ。日が昇り始めた空を見上げれば、秋の季語にもなって秋を象徴するうろこ雲だ。   



路傍のの葛の大きな葉っぱの間から咲き始めたばかりの小さな花穂が顔を覗かせている。秋の七草の気の早いデビューだ。農道を進めば、早生の稲穂が頭を垂れて重たそうだ。黄金色に実る収穫の秋も間近だ。丘陵の畑の土手では、キバナコスモスの群生だ。この花も「黄花秋桜」と書けば、やはり秋の花だ。



企業城下町はきょうも操業日で動いてるのでサンデー毎日さんは、きょう11日の「山の日」のことを新聞を開くまで気づかなかった。今年からまた祝日が増えたのだ。ヘリコプターマネーならぬヘリコプターホリデイ、祝日のバラまきだ。何度も日記にカキコするが、祝日を増やすより年休の取得率の向上の方を優先すべきだ。


何の根拠で8月11日になったかと調べれば、何のことない「海の日」があるなら「山の日」もつくれ。どうせ作るなら盆休みにあわせたこの日にということのようだ。来年あたりには「天高く・・・」の秋、シルバーウィークに合せて「空の日」がヘリコプターホリデイで空から降って来るのではないか?



けさは”秋の気配”を感じたウォーキングだったが、実際に秋風(飽き風)が立ったのがドラゴンズ。本来、男女の仲で使う言葉だろうが、ドラゴンズ対ファン、球団首脳部対監督、GM(ゼネラルマネージャー)対監督の間の秋風だ。


事実上の解任となった谷繁監督は、記者会見で勝負の世界は結果責任と云いながらも、大した補強もしてくれなかったチーム編成の責任者である落合GMのやり方を暗に批判していた。GMは2004年監督に就任した年に現有勢力の個々が10%レベルアップすれば優勝できると公言し、優勝した。


落合GMの資質を問う批判もあるが、それより谷繁監督の資質云々の方が大きいだろう。セ・リーグ6球団の監督は彼以外はすべて外野手出身。捕手出身の彼は、ゲームの采配をふるうにはもっとも適したポジションだった。戦術には長けていても、組織のリーダーとしての戦略がなければ組織は動かないのだ。