リオ五輪回顧


トリプル台風の10号がまだうろうろしていてまだ不安定な天気だ。お昼ころにはにわか雨だ。リオ五輪の選手たちが五輪旗を掲げた小池知事とともに帰国した。これで、本当の意味で宴は終わった。


リタイヤー後の最初の五輪、北京大会は時差も少なく随分とテレビ観戦した。次のロンドン大会ころから熱も冷めてあまり見ることもなかった。今回のリオ、ライブで見たのは閉会式だけだ。あとはニュースやハイライト集で見る程度だった。メディアとは違った、クマさん的切り口で思いつくままに綴ってみた。




● 閉会式での安倍さんのパフォーマンス                  一番記憶の新しい閉会式での安倍さんの土管から出てくるパフォーマンスだ。リオ市から東京へと都市から都市への引き継ぎセレモニーに総理が出て来たら都知事の影が薄くなってしまう。安倍さん、出しゃばりすぎでないか?


2020年まで自分が総理をするという意思表示に五輪閉会式を利用したのではないか?考えすぎだろうか?



● 案ずるより産むが易し
ルセフ大統領は職務停止中、五輪開催反対デモやジカ熱、開会直前になっても工事が完成してない施設がテレビで報じられる。果たして開催できるだろうかと世界中の人が思ったのではないだろうか。蓋を開けてみたらあのとおりだ。マイナスイメージの報道は選手村での設備のトラブル、交通渋滞くらいだけでなかっただろうか。


「案ずるより産むが易し」とはこのことだ。ラテン系民族のこのおおらかさに敬服だ。北京大会のように人権を無視したような一党独裁支配による力づくでもやってしまう凄さ、恐ろしさ。そのやり方の対極にあるやり方と云えよう。




● 「敗れて銀」が大見出しの号外。吉田の強さ
「犬が人を噛みついてもニュースにならないが、人が犬を噛みつけばニュースになる」という。女子レスリング吉田の敗戦は人が犬を噛みついたほどの大ニュース。裏を返せばそれほど強かったのだ。自分の敗戦が五輪ムードに水を差し、他の選手にも不安を与える。過剰なほどの責任感がうかがわれる彼女の敗戦の弁。重い荷物を背負っていたのが気の毒に思える。



● メンタルトレーニングの効果か?相次ぐ終了間際の逆転劇
相次ぐ終了間際の逆転劇のリオ五輪。金メダルが連続した女子レスリング、体操男子団体も個人総合の内村も最後にひっくり返して金メダルを手にした。バドミントン女子ペアも最終ゲームで窮地から5連続ポイントで逆転金メダル。


試合において、勝負の行方は、いかに平常心で普段の力を発揮することが できるか、という事ににかかっている。五輪という大舞台で、そんなにも偶然が続くわけがない。やはり、どの種目ともメンタルトレーニングの成果といえようか?


● 東京大会増える「難民選手団」。難民政策も変わるか? 
今大会ではじめて「難民選手団」が結成された。米大統領共和党候補あのトランプから珍しく褒められている日本の厳しい難民政策だが、東京大会ではリオ大会より大がかりな選手団が結成されることはまちがいないことだ。それとともに難民政策も変わっているかどうか興味深い。