サギソウ


強い日差しが照りつけ残暑厳しい一日となった。


陽当たりの良い湿地で、白色のサギが飛翔するような形をした花を茎のてっぺんに数輪咲かせる姿のサギソウ。残暑厳しいこの時季には一服の清涼剤ともいえる。そんなことを期待して参加した先日の季節の花めぐり。豊田・藤岡の緑化センターの湿地では、シラタマホシクサやサギソウが咲いているはずなのに今年はほぼ全滅状態。




理由は、いのししの水浴び場と化してしまったのだ。わずかな生き残りも上の写真のようでは、サギが飛ぶ姿には程遠い。日記にアップすることも控えていた。折も折、多治見の仲間のブログ河童の湯に芸術的なサギソウの写真を投稿した奴がいた。くやしいけれど、この写真を利用させてもらって、指導員の説明を書き留めておくことにしよう。


サギの羽根にあたる、細かく裂けて広がった真っ白な花弁は、夜行性のスズメガに蜜のありかを教えるガイドマークなのだ。カラスウリの花のレースと同じような役目を果たしている。サギソウは全国多くの都道府県で絶滅危惧種にしていされている