白鳥庭園


ゆうべの夜風、けさの爽やかな青空。だれが何と云おうと秋が来た。日記のカキコでは「秋の予感」「もう、そこまで秋が・・」といいながら猛暑と台風崩れの風雨に追われるうち、いつまでも夏が続く気になっていたようだ。しかし、もう間違いなく秋だ。


きょう9日は季節の変わり目を祝う「重陽節句」にあたる。何年か前のこの日、結婚式の仲人をして挨拶の中でこんな話をしたことが思い出される。「数字の奇数は『陽』を表し『九』という数字は陽の気が極まった数字と考えられていました。つまり9月9日は『陽』が『重』なった日なので『重陽』となったのです。最も陽の気が強い数字が重なったおめでたい日で・・・・」



生涯学習講座「お庭散歩 白鳥庭園」を受講。名古屋熱田区にある同園を訪ね、ガイドから見所や歴史、季節の植物の説明を聞きながら散策する。きょうと11月にもう一度訪ね、季節の移ろいを肌で感じてみるという趣向だ。今回、植物の見ものはサルスベリとハギくらいだった。



同園は貯木場を埋め立てて平成3年に庭園として開園した。広さ3.7ヘクタール、ナゴヤドームの1.5倍。中部地方の地形をモチーフに築山を「御嶽山」、そこからの水の流れを「木曽川」、流れの水が注ぎこむ海を「伊勢湾」に見立て、源流から大海までの”水の物語をテーマにした池泉回遊式日本庭園。




第一印象は「箱庭」だった。都会の真ん中にこれだけのものをつくることは大変なことだということはよくわかるが、「盆栽」や「盆景」の延長線上にある前時代的な趣味の域を出ていない気がしてならない。(こんな印象しか語れない自分の勉強不足であるかもしれないが・・・)




熊本の水前寺公園にある東海道五十三次を配した庭を見た時も同じ感想を持った。御嶽山とか木曽川とか中山道とか薩摩義士の行った木曽三川の治水事業の松並木など景観を構成する要素のミニチュア版ともいえる築山、水路、石畳道、池の中の島の松並木を配して、絵画的な光景を模擬的に造ったものなのだ。


初対面のおじさん、おばさんたちと、築山「御嶽山」の頂上に立って、秋風に吹かれながら、わいわいがやがややっておれば、全国に54万人いるといわれる「引きこもり」の仲間に入ることもなくなるだろう。それだけでも意義があった。