週のはじめに思うこと


秋雨前線が横たわっている所に台風16号が近づいている。雲が広がって不安定な天気が続く中でのお彼岸ウィークの週明けだ。きょうは彼岸の入り、ハッピーマンデイの「敬老の日」だ。3年前の9月16日「敬老の日」の日記を読み返す。中日新聞社会面の見出し《65歳以上4人にひとり》。


今年はどうだ。きょう19日の中日新聞、一面トップは「安保法成立1年」社会面トップも「安保法1年」。年寄りの多いことは当たり前でニュースにならないらしい。邪魔者扱いだ。文句はいうまい。ドラゴンズがあれだけ負けても大きく扱ってくれるから。仕方なく他紙で調べたら65歳人口27.3%だとか。3.66人にひとりだ。2035年には3人にひとりとか。


今や「高齢者を敬愛し・・・」どころではない。「高齢者をどう面倒を見ていくか」が深刻な問題だ。昔は敬愛をもって迎えられたが、いまは厄介者か!? 年寄りが、ひがみっぽくなるのもあたりまえだ。



きょう19日が彼岸の入り。彼岸花は律儀な花だ。きょうが彼岸の入りだということをどこで聞きつけて来たのか、ウォーキングで通りかかるのに合せてちゃんと咲いているのではないか。土曜日に豊田・藤岡の緑化センターで「季節の花めぐり」があって参加した。同センターの彼岸花は気候的な差があってまだ、蕾が固い状態だ。


このヒガンバナ、先生の説明によるとなかなかユニークな花だ。毎年彼岸の頃突然花が咲き、花が終わると葉が伸びてきて冬の間青々と茂っている。他の草花が枯れてなくなった時期に光を独占する冬緑植物だ。


田んぼのあぜに植えられているのをよく見かけるが、これは地表の球根から伸びた根はけん引根と云って球根を下へ引き締めるので、土留めの役割を果たしている。そして春には地上部が枯れるので農作業には好都合。球根には猛毒のリコリンがあるが、飢饉のときには毒抜きをして飢えをしのいだと云われる。



先週のビッグニュースのひとつに民進党の代表選挙がある。「2位じゃダメですか」で名をあげた蓮舫さんが、決選投票に持ち込むこともなく堂々たる1位で代表になった。                            


さて、自身の国籍に関する説明がころころ変わった代表と、かつて党内統治に失敗した幹事長による二人三脚がスタートするわけだが、蓮の花と地中のレンコンのコンビネーションで巨大与党にわたりあえる野党になれるか、お手並み拝見だ。


勝負事、こちらに余裕があって、相手を飲んでかかると意外と勝負の流れが自分の方に来ることが多いものだ。自民党の中には、「野党が弱いままでは自民党に緊張感がなくなる。民進党にはしっかりしてもらいたい」こんな声すらあるという。 案外、本心かもしれない。