文化の日と明治の日


きょう11月3日は文化の日。10月10日と並んで晴れの特異日と云われるだけあって青空が広がった。


地元の公民館を管理するボランティアグループのマネージャーをしているクマさん、「文化の日」がらみのとんだチョンボをしてしまった。本来、公民館は日曜祝日は閉館なのだ。3日は文化の日で閉館のはずなのに、当番の割り当てをしてしまった。その当番者がクマさんだったので他の誰も気づかなかった。クマさん公民館まで行って初めて気づいた。                                                


文化の日は、それほど存在感がないのか、それともクマさんのボケの始まりなのか?文化の日といえば、文化勲章親授式のある日。それは雲の上の人々のやること。庶民にはとんと関係のない日。毎日が日曜族にとっては存在感のない祝日なのだ。そこで、ついついとんだ失態をしまう。そもそも、文化の日とは?



子どもの頃、おふくろが文化の日に「明治節」とか「天長節」とよく云っていた。戦前は11月3日の明治天皇の誕生日をさして「明治節」とか「天長節」と云っていたようだ。ならば、戦後どうしてこの日が文化の日になったか?孫から尋ねられたらどう答えようか?ネット検索だ。


日本国憲法は昭和21年11月3日に公布された。そして、半年後の同22年5月3日から施行され、その日を「憲法記念日」とした。この憲法が平和と文化を重視しているということから、公布日の11月3日を同23年から「文化の日」と定めた。そうだ。へぇ〜。ならば、明治天皇の誕生日に新憲法を公布したことには何か意図があったのか?これは興味があるが学者に任せよう。



再来年2018年に明治維新から150年の節目を迎えるにあたり記念事業を行うことを先日政府が発表した。これに合せて、明治天皇の誕生日「明治節」だった11月3日を、いまの「文化の日」から「明治の日」に変える動きが本格化しているようだ。これに対する新聞の論調が左右鮮明にわかれている。


産経は、実現を急がないと「明治は遠くなりにけり」が本当に遠ざかってしまう。と推進派。朝日は、文化の日憲法記念日と一対のもので、名称変更は歴史に逆行、戦前回帰をめざすような流れを危惧する。と野党側の主張を前面に出して懐疑的だ。


クマさん思う。若者に”自虐史観"ではない近現代史をちゃんと教えないと、国民的な総意は難しいのではないかな。