しょぼい名古屋


土曜の雨、日曜の青空、週明けのきょうは下り坂のようで、朝から雲が重たい。昼過ぎにはには雨模様。あす22日は暦の上では、二十四節気の「小雪」。字面からすると、身震いをする感じだが、まだ本格的な冬の訪れではなく、陽射しが弱くなり、次第に冷え込みが厳しくなってくる頃だ。雪といってもさほど多くないことから、小雪といわれたものだそうだ。


ことほどさようで、6月下旬から庭に咲いているランタナがまだ頑張っている。およそ半年咲き続ける丈夫な花だ。8月の初め頃から随所で見られる高砂ゆりも陽当たりがよく、風が遮られる丘陵の谷間ではまだ咲いている。これらの花は夏の「名残花」だ。暦で「小雪」でも、夏の「名残花」が健在だ。



きょうの朝日新聞デジタル版。25年ぶりにリーグ優勝を果たした広島カープが地元広島市に5億円を寄付したと報じていた。長年応援してくれた市民への恩返しという。活用法は少年野球に使用できるスポーツ広場の整備に4億円、原爆ドームの保存に1億円らしい。


こんな景気のいい話に接すると、またまた「しょぼい名古屋」について言及したくなる。ことしになって何回カキコしたことか。これで今年最後の「しょぼい名古屋」のカキコとしよう。


きのうの中日新聞の「中日新聞を読んで」欄にある著名人が寄稿されていた。名古屋の三大名物、ドラゴンズ、グランパス名古屋城がいずれも冴えない。これらに共通する要因は驕りや油断、チームワークの欠如でないか。それぞれの復活を切に願うと結んでおられた。クマさんと同じ思いの方が、ここにもおられたかと意を強くした。



名古屋の三大名物に関連して三大劇場、御園座中日劇場名鉄ホール名鉄ホールは去年1月に営業終了。中日劇場は、中日ビル建て替えに伴い再来年に営業終了が決まっている。御園座も紆余曲折はあったが、現在立替中。どうやら2018年に完成、営業再開の見通しだ。三大劇場が去年以来、実質一劇場だけだ。


ボストン美術館は2018年度末には閉館が決まっている。こうしてみると、名古屋っていうところは、「ものづくり」だの「リニア」だのといって、活力となるエンジンだけに特化して乗り心地やスタイルに匹敵する文化やスポーツは隅に追いやられている車のようなものだ。人間に例えるなら、頭でっかちのガリ勉型人間で視野が狭くゆとりのない人間に見えてくる。