「除夜の鐘」が騒音!?


年の瀬とは思えぬほどの暖かな朝。予報通り9時過ぎには降り出した。グラウンドゴルフ好きも雨には勝てず、途中で切り上げ。


きょう12月22日の誕生日の花はポインセチアラジオ深夜便は伝える。おとといのシクラメンとならんでなんとなくクリスマスを彩る花と感じさせる。(本当は、真ん中の黄色い部分が花だそうだ)先日の南九州旅行。宮崎青島のボタニックガーデンの温室の中で、シンガポールのシンボルマーライオンが深紅のポインセチアに取り囲まれて鎮座していた。



日本には、四季折々の楽しみがある。春は花見。夏は盆踊り、花火大会。風鈴の音色が涼やかな季節でもある。秋は行楽シーズンで、そして冬は雪景色に心を打たれ、年の終わりには除夜の鐘を聞く。季節ごとにさまざまな表情がある。


ところが、最近は四季折々の風情にも大きな変化が出てきた。先週テレビでやっていた。なんとも嘆かわしい。盆踊りが周辺住民への配慮から、音楽を電波で飛ばし、踊り手が持参した携帯ラジオとイヤホンで音を聞く「無音盆踊り」を開催している地域もあるそうだ。



こともあろうに「除夜の鐘」までが、騒音の仲間入りしてしまった。東京小金井市の寺では、近隣住民からの苦情を受けて鐘を鳴らさなくなった。大晦日の昼間に鳴らす寺も出て来たという。騒音というものは、非常識な音をたてて迷惑をかける行為だ。大晦日に除夜の鐘が鳴るのは常識だしそれを騒音と捉えて苦情を入れる方が非常識な話ではないだろうか。


どうして、こんな社会になってしまっただろうか。「自由」をはき違えた個人主義、義務を果たさず権利ばかりを主張する風潮、そうした土壌から日本人本来の「他人を思いやる心」が汚染されてしまったのではないだろうか。道徳教育を罪悪視した戦後の歪んだ教育の罪は深いと思う。