「自分ファースト」夫婦
曇りがちながら、風も穏やかで梅の蕾が、いつほころんでもおかしくないような日和となった。写真にある梅林のある公園からほど近い所にある喫茶店で、カミさんの友人夫妻の二人展が開かれていた。
カミさんの友人Tさん夫妻はわが夫婦より10歳ほど若い夫婦だ。共働きをしていた当時から、この夫婦は二人展を開いていてすでに数回目を数える。
相田みつおのように含蓄のある言葉と書、武者小路実篤のような書画。われわれ素人にはそれらの有名人と甲乙つけがたくみえる。ネパールへ行った紀行の書画も出ていた。
奥さんは勤めをしていた当時から「絵手紙教室」も開いている。ご主人は流木を磨いて置物つくりもやっている。週末になると夫婦で旧下山村に出かけ手作りで3年ほどかけて別荘を建てた。クマさんが大阪単身赴任中に使っていた家具や電化製品の相当数がこの別荘で第2のおつとめをしている。
会社からも自由、時間も自由、世評からも自由、自由が溢れているわが夫婦、小池流に云うと、互いに「自分ファースト」を主張するばかりで、何一つ「レガシー」も残せず結婚50年を迎えている。それにくらべ束縛だらけの中でこれだけ人生を燃焼させているこのTさん夫婦。
コーヒーを飲みながら「生まれ変わってもTさんのような燃焼夫婦にはなれないなぁ〜」とため息をつくばかりの わが夫婦でした。