お殿様の7年


昨夜からの天気予報だと、まずきょうのグラウンドゴルフは中止と予想していたが予報ははずれ、ゲーム終了まで「天から送り届けられた手紙」もなかった。お昼前頃からみぞれまじりの冷たい雨。冬至から比べたら30分以上も遅くなった日没時間も、いつになく早い夕暮れで陰鬱な一日だ。


きょう2月9日の誕生日の花は寒ボケとラジオ深夜便。寒い時季に似合わず情熱的な真紅の花だ。”ボケ”などと名前がよくないせいか「寒木瓜はためらうように花開き」。なぁんてうたわれている。”ボケ”の名誉のために名前の由来は、実が瓜のような形をしているところから木瓜(ぼけ)の名がついたそうだ。



以下は7年前の2010年2月21日のクマさんの日記「熊さん八ッぁん談義」の一部だ。2009年から10年にかけてトヨタ車の運転中に急加速による事故発生でトヨタが米国を主に大規模リコールをして米国議会での公聴会に豊田社長が呼び出された、いわゆる「トヨタバッシング」に触れたものだ。


今、ガキ仲間のブログでもっぱら話題となっているのは、こんなこと。

<ところで創業者一族のトヨタ社長、どうにも、ひ弱で貫禄なく あれでは『世界のトヨタ』の顔たりえないねえ。あんなのが頭さげてもサマにならんがな。>



<あんなのだろうが、こんなのだろうが頭はさげてイカン。ひたすら頭をさげておれば許される国柄ではない。頭をさげるということは、重大な過失があったからすべての責任を負わされても構わないと宣言しているようなもの。


ついこの間まで日本の財界活動をすることにビビっていた三河の田舎モンだから米議会から呼び出されてビビッていたのも仕方ない。 自分たちのクルマつくりの思想に共鳴してトヨタの一員になってくれた人々への感謝を繰り返すことによって、トヨタは米国の雇用問題に貢献していることを暗にほのめかすことだ。>

利害関係のない部外者は勝手なことが云えるもんだ。熊さん、八っあん談義はこれだからおもしろい。



あのリコール騒動から7年、トランプ氏のツイッターでの批判後、米国での新車発表イベントで、豊田社長は堂々と身振り手振りをまじえ、トヨタがこれまで60年間米国で雇用や投資に貢献してきたことを強調したうえで、今後5年間でさらに1兆円を超す投資計画を公言した。批判のあったメキシコ新工場は計画通り進める意向を示した。


7年前はいわば「被告人」的立場だったとはいえ、先月のゼスチャーたっぷりのスピーチは堂々たるものだった。城下町の住人としては頼もしいお殿様にさえ思えた。熊さん八っぁん談義もええ加減にしとかないかんは。