悪魔の証明


立春から数えて1ヶ月、朝は6時前にもう明るい。日暮れは5時半過ぎになった。当然のことながら、日中の時間も随分伸びて、太陽の高度も高まり、陽射しも強まってきた。とはいえ、きょうなど「春は名のみの風の寒さや」と歌われるように、冷たい強風には閉口する。


そうこう云っているうちに、あさって5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」だ。大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを感じて穴から出てくる頃だ。自然界の動植物のうちでは、気温の上昇に反応して目覚めるものもあれば、気温の上昇より光に反応して冬眠から目覚めるものがたくさんあるそうだ。これを称して「光の春」だ。




自然界の営みはよくできたもので、人が寒さに震えていても、「光の春」や「啓蟄」の頃になれば芽吹きや花を咲かせ、虫はうごめき始めて春の到来を知らせてくれる。きのう3月2日の誕生日の花スミレを含め、春の使者を並べてみた。


先日の参院予算委員会で、いま話題となっている森友学園の件での共産党小池書記局長と安倍総理との質疑応答。同学園が自民党国会議員に便宜を図るようもとめた記録があると小池氏が総理に迫る。総理は、どの議員のどんな記録かわからないものに対して答弁のしようがない。本当のことかどうか分からないものを、立証する責任はそちらにある。ないものを証明するのは、いわば「悪魔の証明」といわれている。と切り返した。



悪魔の証明」、久しぶりにこの言葉を聞いた。後述のM君の説明によれば「悪魔の証明」とはこういうことらしい。例えば、「神は存在しないという証拠はない」それを証明することが、非常に困難で事実上不可能であるような場合を「悪魔の証明」という。
                     

10年以上前になる。ホリエモンにせメール事件が世間を騒がせた。「悪魔の証明」だと云われた。多治見の仲間のブログで弁護士のM君がこれを取り上げ、「不倫をしてない証明」これも「悪魔の証明」と云える。証明できる者はブログにカキコしてくれ。となって沸いたことがあった。あのころから、みんなヒマ人だったんだなぁ。