「戦争する役所の補助金」


風はおさまったが、雲が主役の一日。それでも、午後には薄日が差してきた。雪柳がきょうの誕生日の花とラジオ深夜便。けさ、グラウンドゴルフの例会が行われた桜公園の土手の雪柳、まだまだ二、三分咲きだ。あと1週間もすれば、以下の写真のようになる。桜とのコラボがよく似合う。


葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに 白い花を雪が積もったように咲かせるところからのネーミングだ。



いま、インターネットやGPSの技術なしには、われわれの日常生活はなりたたないほどの世の中になっている。GPSは米国が軍事目的で打ち上げたおよそ30個の衛星から位置情報を得るシステムで、大韓航空機撃墜事件を機に民間でも利用できるようになったことは有名な話だ。


科学者の代表機関である日本学術会議で「軍事研究」を行わないという声明の発表案が決まったことを受けて、地元名大でも軍事研究に直結する研究に歯止めをかける指針を策定することが、日曜日の中日新聞の一面トップにデカデカと載っていた。



同大学では防衛省の軍事分野に応用可能な研究への助成制度の拡充に警戒感を強め、今後の指針策定を他大学も注目をしているという。このことに対して、テレビインタビューでノーベル賞受賞者である益川敏英教授が「あの戦争をやる役所からの補助金なんて・・・」と述べているのが、嘆かわしくて2週間ほど経っても頭から離れない。


それにしても、多数のノーベル賞受賞者がいる科学者の団体が、自国の安全保障に寄与する研究を禁止するとは・・・。どうやら、特定のイデオロギーに染め上げられてしまっているのか。象牙の塔は、いつまでたっても象牙の塔か。