幸せの国1位ノルウェー


きのうでお彼岸が明けたというのに、春の女神は踏みとどまったままでなかなかやって来ない。晴れて北風の強い一日だ。きょう3月24日誕生日の花はムスカリとか。わが家の庭で今年一番咲きのムスカリは1月21日。それから2ヶ月も経って庭のあちこちで見ごろを迎えている。一見するとブドウの実のように見えることから、ブドウヒアシンスの別名もあるそうだ。(下写真ヒヤシンス)



「国連国際幸福デー」にちなんで「世界幸福度報告書2017」が国連から発表されたことが22日の新聞に載っていた。それによると、これは155カ国を対象に、1人当たりの国内総生産GDP)や健康寿命、困難時に信頼できる人がいるかどうか、政府や企業における汚職からの自由度などを手掛かりに幸福度を調査したもの。


報告書の幸福度ランキングで、最も幸せな国はノルウェー、最も幸せでない国は中央アフリカ。日本は51位。上位5ヶ国は2位デンマーク 3位アイスランド 4位スイス 5位フィンランドスウェーデンは10位、米国は14位、ドイツは16位、英国は19位、フランスは31位。上位5ヶ国のうち4ヶ国を北欧諸国が占めている。


北欧諸国は福祉制度が充実している反面税金が高いことでもよく知られている。3年前、鉄道旅行でデンマークコペンハーゲンスウェーデンストックホルムに行った。欧州の各都市でミネラルウォーターが1本1ユーロ130〜140円のところ北欧では倍近い240〜250円する。昼飯でも1000円以下ではまずだめだ。


欧州諸国は、北欧も御多聞にもれず、移民が多く治安が良くない。コペンハーゲンではカメラを盗まれ、ストックホルムではタクシーでボったくられた。観光”一見(いちげん)さん”にとっては、物価は高いは、治安は悪いは、では魅力があるのか?



富む者は免税店で高額品を買っても、帰りに空港で税金を戻してくれる。貧乏一見さんは税金が還付されるほど買物もしないから、その優遇策の恩恵にも預かれない。北欧諸国の国民幸福度は自ら納める高い税金と、貧乏一見観光客さんの支払う税金に負う部分も相当部分あるのではないだろうか。


それほど、青く壮大な水と断崖絶壁が織りなす「フィヨルド」や洗練された美しい街並みには一見さんの背負うハンディを忘れさせるほどの魅力があるから北欧ツアーには多くの人が集まるのだろう。