「おもんぱかる(慮る)」あれこれ

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陰鬱な雨が1日降り続いた日曜から、週初めの月曜は青空が戻った。だが、相変わらず冷たい北風が吹きつける。陰鬱であったはずの日曜もスポーツ界では「まさか、まさか」の一日だったようだ。圧倒的不利な下馬評を覆し、本割、優勝決定戦ともに勝って、まさかの逆転優勝の稀勢の里。歴史の残る優勝だ。


甲子園のセンバツ。福岡対滋賀1対1、福井対高崎7対7.。2回戦3試合中きのうのこの2試合がまさかの延長15回引き分け再試合の熱戦だった。春・夏の甲子園大会を通じて1大会2度の引き分け再試合は史上初とか。そのきのう26日の誕生日の花はチューリップ、きょう27日はヒヤシンスとラジオ深夜便。チューリップはまだ早い。写真を探していたら、まさかの写真があった。2015年4月にわが家の庭で撮ったチューリップとヒヤシンスだ。



「おもんぱかる(慮る)」という言葉に初めて接して意識するようになったのは、社会人になって4.5年目の金沢時代、半世紀前のことだ。社長からこんなことを云われた。「国の出先機関へ単身赴任のあの人は、コトあるごとに官舎は暑くてたまらないとこぼしている。」                                 


社長は続ける。「彼の胸中をおもんぱかって、今度の日曜にウチの若いモンに取り付けに行かせるからと約束したから、君ぃ、電器屋連れて行ってくれ」「彼らのことをおもんぱかってやったことは、やがては彼らがこちらの気持ちをおもんぱかってくれることだってある。彼らと無意識の中にあ、んの呼吸で伝わるような人間関係をつくることが大切だ」と。



その「おもんぱかる(慮る)」こと、つまり「忖度(そんたく」の活字がコメントが先週は踊りまくった。総理大臣夫人付秘書の冠がついた照会があれば、中央省庁はその事案そのものだけでなく周辺の事案の処理には忖度することがつきまとうことは否めないだろう。


素人目にはどう見たって、安倍さんの得意の絶頂によるはしゃぎすぎと夫人の脇の甘さがコトを大きくしたのだろう。トランプ大統領の別荘に招かれ、ゴルフをともにし、凱旋帰国した直後の国会答弁の仕方がその躓きだろう。「私と妻がその国有地払い下げに関与していたら国会議員をやめる」などと。


ここは、大阪の松井知事がいうように安倍さんはいつまでも忖度がないと強弁するより、財務局に忖度があったことを認め、法律の範囲内であることを主張すべきでないだろうか。通常国会が開かれて2ヶ月経ったのに、何か法律が成立したか? 隣の韓国も国家の体をなしてない状態が続いている。北はやりたい放題、核実験を始める気配。


日本の国会が右翼のおっさんひとりに振り回されている場合か?それこそ、税金のむだ使いだ。