ワラビあれこれ


土曜日ににわか雨こそあったものの、暑からず寒からずの快適な週末だった。この週末でいっきに季節の移ろいが加速した感じだ。桜は散り、木々の芽吹きが進み、週明けのけさ目覚めてカーテンを開けた時の景色が一変している。グリーンが主役になりつつあるのだ。


予報通り午後から雨。南側の窓が雨に叩きつけられている。「花の雨」というよりは「花の嵐」といったほうが適切ではないかと思えるほどの風雨だ。そして「花冷え」だ。雨が上がると芽吹きのグリーンの美しさが加速するだろう。



季節の移ろいの早さにクマさんの日記のペースが置いてきぼりをくらっている。先週の金曜に豊田高専の桜並木を撮ってきたのに、アップする機会を逃してしまい、きょうは散った桜の絨毯(じゅうたん)の風景とこの豪快な桜並木が肩を並べてアップする羽目となってしまった。


豊田高専は昭和39年東京五輪の年に開校している。そのとき植えられた桜だろう。樹齢少なくとも53年以上だ。幹線道路から正門までおよそ300mの両側に50本ほど植えられている。年齢を感じさせる老木ばかりだから、豪快な感じがする。


日曜の朝のラジオの「いきものいろいろ」という番組で山菜の「ワラビ」のことをいろいろ専門家が語っていた。もうワラビが採れる時期かと思いつつ聞き流していた。お昼前にカミさんと家庭菜園にショウガを植えに行った際、突然姿が消えたと思ったら、土手の下でワラビを採って来たのだ。もう、そんな季節なのだ。

そこで、クマさん朝ラジオで聞いたことをひとくさり。先端の握りこぶしのようになった部分が開いて葉になる。茎は地下を横に這っている。わらび餅はこの地下茎からデンプンを取り出したわらび粉から作る。ただ、10kgの地下茎からわらび粉になるのはわずか70g。効率が悪いので100%わらび粉のわらび餅は今は皆無といっていい。そうだ。


この雨でワラビも成長するだろう。山菜採りはどうしてもカミさんには勝てない。また悔しい思いをする季節がやってきた。