パロディー商品


からっと乾いた晴天もどうもきょうまでのようだ。きのう一日の静養でだいぶラクになった。それでも腰かけた姿勢から立ち上がるときの痛さはハンパでない。


おととい21日は二十四節気の「小満」、すべてのものが次第に成長して天地に満ちあふれ始める頃だ。また、秋にまいた麦が無事に穂をつける時期であり、その姿を見てホッとする(少し満足する)というところから、小満と言われるようになったという説もあるようで、そんなことから日曜の午後に「麦秋」の写真を撮りに行くつもりをしていたのだ。


ぎっくり腰で「麦秋」写真は没になったが、その代り、ここ2.3年オスの木が枯れてしまいながらメスの木だけで花が咲き、実がなる我が家のキウイ。今年も花が咲き出して「小満」だ。実がなり出したら「大満」としよう。


きょうの朝日新聞デジタル版。「プーマに似たクーマ・・・こんな商標、NGです」の見出しの記事があった。 特許庁は22日、米国やEU、中国、韓国の当局とともに、各国で「悪意がある」とみなされた商標出願の事例集をまとめた。有名ブランドによく似たロゴマークの無断登録など、裁判所が無効と判断した国内外の計50事例をあげている。



 国内では、北海道の企業が熊のシルエットと文字を組み合わせ、「クーマ」の商標として登録したマークが、独スポーツブランド「プーマ」のロゴに酷似しているとして無効とされた事例が示された。高級時計ブランド「ROLEX」と一文字違いの「POLEX」の商標登録が取り消された韓国の例や、スイスの時計メーカー「SWATCH」に似た「IWATCH」の商標出願があった米国の例などが紹介されている。



クマさんは10年ほど前、知人からもらった北海道みやげの「クーマ」のTシャツと帽子を持っている。普段ブランド品にはまったく縁のない自分が、たとえ高級ブランド品のまがい品にせよ「悪意のある例」としてリストアップされた商品を持っているということで、なんだか嬉しくなった。


土産として買った当人ももらった方も、ブランド品そのものでなくパロディー商品のつもりだから、騙された意識はまったくないのだ。「プーマ」側や当局がアイディアを盗まれたと解釈すれば仕方ないが、パロディー商品が出るくらいは有名税だという心の広さがあってもよさそうな気もする。ビジネスの世界は甘くないね。