北欧4ヶ国首都中央駅


北欧4ヶ国の首都はいずれも人口100万に満たない都市で超高層ビルも見当たらない。人口61万のヘルシンキにはシベリウス公園、同57万のコペンハーゲンにはチボリ公園といずれも駅の近くに大きな公園があって都会の喧騒も少ない静かな落ち着いた街の雰囲気だ。人口63万のオスロ、同75万のストックホルムは前2都市よりは活気あふれた街に感じられた。


今回の旅行で、クマさんがほくそ笑んでいることがある。4ケ国の首都の中央駅のホームに立って電車の写真を撮り、オスロストックホルムでは電車の乗降もした。ヘルシンキオスロでは駅トイレの探検もしたことである。列車の旅と違って、バス移動が主のツアーでは駅の写真を撮ることは大変困難なことだ。



一昨年のオランダツアーで、東京駅と兄弟みたいな姿のアムステルダム中央駅の写真を撮り逃した苦い思い出がある。今回のツアーで幸いしたのは、ストックホルム以外のヘルシンキコペンハーゲンオスロも駅の近くのホテルであったことと日が長いので時間の余裕があったことだ。


欧州の駅では改札口がないので、ホームへの出入りがフリーパス。車内で車掌がチケットのチェックをする。そんなことも電車の写真を撮るのに幸いした。駅や電車の写真を撮って、それがどうした?クールな人は云うだろう。理屈などない。それが愉しいのだ。目くそ、鼻くそ、耳くそ、しげしげと眺める心境に近いのではないだろうか。



ストックホルムでは中央駅からの郊外電車と地下鉄とバスの共通チケットがある。フリータイムの際、旧市街から地下鉄で中央駅へ、郊外電車に乗り換えホテル最寄駅まで利用した。地下鉄駅窓口で共通チケットを買う。75分有効券40クローネ(約600円)、65歳以上と申告したら29クローネ(約435円)にしてもらえた。ペラペラの紙にバーコード。これで自動改札機を通る。中央駅も郊外線だけは自動改札機がある。



オスロ駅は旅行4日目、ソグネフィヨルドクルーズを終え、フロムからフロム山岳鉄道で1時間、ミルダールでベルゲン鉄道に乗り替え5時間で到着した駅だ。元来あった東駅と新たな中央駅が重なり合って、旅行者には分かりにくい構造のようだ。目の前に港が広がっている駅だ。




ヘルシンキ中央駅でトイレに入った。フィンランドの通貨はユーロ。入場料1ユーロ(約125円)だった。消費税が高く、4ヶ国ともに25%前後。まぁ、妥当なとこか。欧州他国では、トイレはだいたい50セントと記憶する。オスロ中央駅では入場料30クローネ(約450円)。これには、びっくり。




現地ガイドさんはいう。移民・難民が最近は多く、彼等はまともに働かないで国民と同等の社会保障を享受している。彼等をまともに働かせるには、こういう措置も仕方ない事だ。と。英国のEU離脱やトランプ現象に近い現象が北欧でも起きていることを改めて実感した。