新しいライフスタイル「死後離婚」


相変わらずの梅雨空。朝のうちは雨降り。おかげで、ウォーキングはお休み。それでも、午後には申し訳程度に青空だ。庭にアジサイが咲き始めたのとほゞ同じ時期にランタナが咲き始めた。どちらも、手間がかからない。花が七変化。花の寿命が長いという共通点がある。ランタナに至っては12月の初め頃まで咲いている優等生だ。


4月の半ばごろ日記に「卒婚」のことをカキコした記憶がある。結婚を卒業する。つまり、シニア世代の夫婦が別々に暮らすなどして、自由に新しい生活を始めることを「卒婚」と称する。これが新しいライフスタイルとして芽生え始めている。それを実践している夫婦が麻雀仲間にふたりもいる。じつに、生き生きしている。そんな、カキコだった。



戦後70年以上も経つと「家制度」も脆くも崩れ「結婚」「葬式」など家制度の核心をなしていたもののスタイルが大きく変化した。その中のひとつとして前述の「卒婚」があり、これからカキコしようとしている「死語離婚」があるといえるだろう。


今月のはじめの朝日新聞デジタル版に載っていた。夫の死後、義父母の介護や夫のきょうだいとの付き合い。あるいは、夫の両親の墓や、空きやである実家の管理。それらのことは遠方であるほど難しい。そこで、いっそのこと配偶者の死後、配偶者の血族である「姻族」との関係を断ち切って、さっぱりしようというのが「死後離婚」だ。



結婚してできた配偶者の血族との姻族関係は、離婚すれば自動的に終わる。しかし、夫か妻の一方が亡くなった場合、関係を終了するのには役所に「姻族関係終了届」を出す必要がある。役所から受理証明書をもらえば「死後離婚」成立だ。2015年度で全国の受理件数は2783件で10年前の1.5倍だという。



法的手続きをとったから後は知らん。新しいライフスタイルだからといって、万事それで済むならそんな楽なことはない。人は皆感情を持っているのだ。自分は去年、亡くなった長兄の長男と話し合って決めた。勿論、その当時「死後離婚」なんて云うことは知らなかった。そして、墓仕舞いは自分(11月に実施済み)。彼は、実家の空きやの管理に責任を持つ。と。これが、図らずもカミさんから「死後離婚」させられることを防ぐ布石になったかもしれない。