クチナシあれこれ


どんよりとした曇り空、ムシムシする。梅雨時らしい天気の一日。きのうの早朝の民放ラジオ番組、「今日の1ページ」のコーナーでクチナシの花についてうんちくを傾けていた。けさのラジオ深夜便「今日の誕生日の花」はクチナシと伝えていた。この地では毎年6月初めが見頃だ。きのう、きょうのラジオで語られたことをまとめてた。


樹高1-3 メートルほどの低木。花期は6-7月で、開花当初は白色だが、徐々に黄色に変わっていく。花にはジャスミンのような芳香がある。欧米では女性をダンスに誘う時クチナシの花を持って行く風習のところがあるという。10-11月ごろに赤黄色の果実をつける。ただし、八重咲きの種類のクチナシには果実がつかないという。



われらがグラウンドゴルフのホームグランド桜公園の土手には八重のクチナシが群生している。すでに盛りを過ぎているが、きょうの日記にアップするため、けさの例会に先立って撮って来た。


名前の由来は果実が熟しても割れないため、「口無し」という説が有力。他にはクチナワナシ(クチナワ=ヘビのこと、ナシ=果実のなる木、よってヘビくらいしか食べない果実をつける木という意味)からクチナシに変化したという説もある。




乾燥した果実は古くから黄色の着色料として利用されている。タクワンや和菓子などだ。わが家でも昔おせち料理のきんとんに使ったことがある。こどもの頃夕涼みの縁台で将棋をしていると、それを取り囲んだ周りの者が色々口出しをする。将棋を指しているものにとっては迷惑だ。そんな光景がよくあった。そこで、将棋盤の四隅の足は口出しするなの意味を込めて、クチナシの花をモチーフにして作ってあるそうだ。


将棋といえば、瀬戸の藤井聡太四段の公式戦29連勝は、昨今の暗いニュース続きの中で日本中を明るくさせたニュースだ。きのうの朝刊各紙、中日・朝日・日経・産経ともコラム欄は藤井君の話題だ。将棋の世界にあまり詳しくない自分から見ると、名の通った将棋指しは、みな破天荒な人生を送った面々だ。



字が書けなかった坂田三吉、大酒飲みの升田幸三、「3人の兄は頭が悪いから東大に入った。自分は頭がいいから将棋指になった」などと平然と言う米長邦雄。そうそう、演歌「おゆき」ミリオンセラーの内藤国雄もいる。孫と同い年の藤井君、無敵の勝負師に育ってほしい。先輩勝負師のような破天荒な生き方はするなよ。真面目にコツコツやってくれ。どうしても、孫と重ねて見てしまう。