日曜の夜の勝ち負け模様


台風3号の接近だ。けさ長崎に上陸し、九州を西から東に横断し四国に上陸した。今夜8時ころには、この地方に最接近の予報だ。きのう7月3日の誕生日の花はアガパンサスだった。梅雨の頃、紫色の小花をたくさん咲かせるユリ科の花だ。根が太く強いので、斜面や土手などの土の流出を防ぐのに役立つらしい。そんなわけで、丘陵地の畑の土手でよく見かける。



「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」これはノムさんこと野村克也氏の野村語録のひとつだ。おととい日曜の夜はこの語録がクマさんの頭の中でグルグルと渦巻いた。将棋の藤井四段、小池東京都知事安倍総理三者三様の勝ち、負け模様だ。


勝つときにはいろんな勝ち方があって、相手が勝手にずっこけたり、勝手にミスしてくれたりして「ああラッキー」という勝ち方がある。しかし、負けるときというのは、負けるべくして負けるものだ。勝負の世界にいると、勝って反省というのはできないが、負けたときには反省する。敗戦の中にいい教訓がある。野村語録ではこんな意味のことをいっている。




「負けました」。公式戦30連勝に挑んでいた、いまや国民的スターの14歳藤井四段が敗北を喫した瞬間だ。その苦い味は彼の身と心にしっかりと染み入ったことだろう。野村語録でいう敗戦の中にいい教訓がある。新たな夢をひらく負けだ。


国政で自民党のおごりと慢心が招いた敵失、ラッキーで大勝の小池都知事。選挙が終わったら、都民ファーストの代表を下りてしまった。選挙民をだましたと火種にならなければよいが・・・。都民ファーストが勝ったのではなく、自民が勝手にこけただけだ。「謙虚につつましく」をお忘れなくと云いたい。





おごりや慢心への怒りがうねりとなって、有権者がレッドカードを出したカタチとなった今回の東京都議選での自民の敗北だ。誰が見ても内容が悪い。敗戦を糧にする謙虚さが今の安倍自民党あるか、疑問符がつく。それというのも、自民の対立軸にある民進党も都議選で惨敗している。二大政党制の一翼を担う民進党の役目は終わった感がある。


野村語録は選挙という戦いから選ばれた議員さんにとってもバイブルであろう。自分の足りなことを素直に反省し、順調である時もおごることなく、感謝の気持ちを忘れない。また、どんなにつらくても人の道をはずれるようなことは決しておこなわない。一貫してそのような姿勢、生き方をすることが勝つことだ。


今の日本は残念ながら週刊誌のスキャンダル記事で動かされているような気がする。それだけ、日本を動かしている人たちにスキがあるということだ。議員さんバイブルを読んで、週刊誌がヒマになるようにしてくださいよ。