歴史に残る2010.07.11


梅雨前線がいつまでも列島にへばりついて、なかなか離れそうにもない。あいかわらず、ムシムシする。おととい7月10日の誕生日の花はシモツケソウだった。9年前伊吹山でこの花にはじめて出会った。山腹の高原一帯に自生するシモツケソウは壮観だった。その後、緑化センターで植栽されたものを何度もお目にかかったが、やはりスケールが違う。


この花、草丈30〜80cmのバラ科多年草。6月から8月にかけて、山地や亜高山帯の草原や湿原に生える。夏、きれいなピンク色の花がいっぱい咲くことから、そのすらりとした姿の美しさで「高原の女王」とたたえられる。最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく。花径4,5mmの小さな花。下野(しもつけ)の国、現在の栃木県に多く生えていたからのネーミング。



2011.3.11東日本大震災、2001.09.11ニューヨーク同時多発テロ。「11日」というのは何かと歴史に残ることが多い日だ。7年前のきのう、2010.07.11も歴史に残るかどうかは別にして、クマさん日記的には歴史的な日だった。ふたつの歴史的決戦の結果をテレビで見るために翌12日は朝の3時、4時から起きたことと大相撲で歴史に残る場所の初日だったことだ。


3年に一度の参院選と4年に一度のW杯サッカーの決勝戦。12年に一度両者が同じ年に行なわれることになるが、それが同じ日になるとは史上初めてではないだろうか。民主党にとっては政権交代後、初の与党としての大型国政選挙であり、自民党にとっては野党の立場として初の大型国政選挙だった。結果は民主党の大敗。衆参ねじれ現象となった。




サッカー、日本人なら誰もがオランダに勝たせたかっただろう。世界一になったチームに0−1と善戦して負けたとなればサムライジャパンもサムライの威厳が保てたろうに・・・。百発百中の占いタコ君がスペインと予言したから仕方ないか?


もう一つの7月11日は大相撲名古屋場所初日。場所前に「大関琴光喜野球賭博に関与して恐喝されていた」と報道されたことに端を発した不祥事の後だけに「満員御礼」が出なかったのはNHKの中継なしの措置と同様やむを得ないことだろう。テレビもラジオも中継なしの本場所。まさに歴史に残る場所の初日だった。



7年前2010年自民党は野党だった。5年前の2012年の衆院選で政権を奪還して安倍一強内閣の名をほしいままにしていた。アリの一穴から堤防が崩れるように安倍夫人の行状に端を発して、大臣の資質の欠如や問題発言、国民への説明不足で今や内閣支持率は急降下。


一時は斜陽大相撲とささやかれ、空席の目立つ場所が続いたが、若貴兄弟以来の日本生まれの横綱稀勢の里が実現し大相撲人気も元気を取り戻した感じだ。


たった7年、されど7年だ。世の中の潮流はとどまることはない。中国故事「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」とはよく言ったものだ。幸せだと思っていたものが不幸の原因になったり禍の種だと思っていたのが幸運を呼び込むことがある。幸せや災いというのは予想ができないものだ。「勝っておごらず、負けて腐らず 」だ。

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