カスタムメイドの第2の人生


南九州では梅雨明けとか。この地ではまだまだ不安定な天気が続く。昨夜半には雷鳴がとどろき激しい雨だった。梅雨明けはまだでもウォーキング中に目につく花は真夏の花が随分と多くなった。きのう7月12日の誕生日の花はハイビスカスとラジオ深夜便。いかにも真夏を象徴する花だ。ハワイの州花。レイ(花の首飾り)に使う花だ。


わが家でも鉢植えのハイビスカスがあったが冬越しに室内への出し入れが面倒でやめてしまった。あおい科フヨウ属。同科同属のムクゲが今盛りだ。朝3時頃に咲き、夕方にはしぼむ。早朝の歩道は何輪もの落花で足の踏み場もないほどだ。畑では同科トロロアオイ属のオクラの花が灼熱の太陽にも涼しげに咲いている。百日紅サルスベリ)、ノウゼンカズラも真夏の花ラインアップだ。



先日、会社の1年後輩が坊主頭で訪ねてきた。彼、リタイヤーして地元の寺の檀家総代をして寺の住職と懇意にしていたら仏教に興味を持つようになったという。そこで一念発起、名古屋の仏教系大学に学士入学して今は半世紀ぶりに再び学生をしているという。坊主頭のわけがわかった。


さらに彼は続けた。人の道を説くのに仏教の世界しか知らない僧侶とは異なった視点からの人の道を説いてみたい。40年サラリーマンとして世間の修羅場をくぐってきたことをベースに仏教を勉強してユニークな人の道を説いてみたい。これが自分の第二の人生だと思っている。



リタイヤー後は自由が満ち溢れている。会社からも自由、家族からも自由、時間も自由。これまでの人生がレディメイドなら、第二の人生はカスタムメイドだ。”もの”が巷に溢れているこの時代、こういう時こそ”こころ”が必要とされている。彼はいい選択をした。彼のカスタムメイドに拍手を送ろう。