劉暁波氏の死あれこれ


相も変らぬ不安定な天気。犬山、小牧方面では避難勧告が出るほどの大雨のところがあったようだ。朝起きぬけに畑に野菜の収穫に行ったカミさんが、こんなナスを獲って来た。何と愛嬌のあるナスだ。料理するのが憚れる。


けさの中日新聞一面トップはデカデカと中国の民主活動家でノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が13日亡くなったことを伝えていた。日本の一般市民にとって、こんなに大きな見出しにするほどのニュース価値があるのかといささか疑問を感じた。中日はやはり、朝日より「左」と云われる所以だろうか。



先月の北欧旅行の際、ノルウェーオスロでの日本人現地ガイドさんは、こんな話をしていた。ノーベル賞の平和賞だけはノルゥェーの選考委員会が決め、オスロで授賞式が行われる。国家政権転覆扇動罪で服役中の劉暁波氏が平和賞を受賞したことに腹の虫がおさまらない中国はノルウェーからのサーモンの輸入をストップさせてしまった。


人口500万人の小国にとっては大きな痛手で、4月に首相が謝罪のために訪中し関係が改善しつつあるところだそうだ。彼の病状が回復して改めて受賞にオスロを訪れるとなると問題が再発するかもしれないともガイドさんは語っていた。いずれにしても大国の横暴だと怒り心頭の様子だった。



北欧旅行しなかったら劉暁波氏死去のニュースも「あっ、そうか」で見出しを見る程度で終わっただろう。ノルウェーに旅行したことで劉暁波氏の平和賞受賞にまつわる国家間に起きているトラブルを知る事になる。それが、きっかけでその一方の当事国中国が、清朝末期欧米列強から植民地にされたことと同じことを、今アフリカ諸国で仕掛けていることなどを知ることになる。


肉体的な衰えはあっても、まだまだ好奇心は衰えていないつもりだ。まだまだ長生きして見聞を広めたいものだ。