長生きには 都会か田舎か


最近ではいつになく青空が顔を出し、夏の日差しが照りつける時間の多い一日。庭のポーチュラカの生き生きとした姿を久しぶりに見た。この花、夏の炎天下でもめげずに生長して開花するので、夏花壇の定番として重宝している。


かつて、といっても30年位前のことだろうか、世界の長寿国は、乳製品をよく食べるグルジアとかブルガリアだなんてて言われていたことがあった。日本の長寿県といえば沖縄が定番だった。長生きというと、人里離れ自然と暮らす姿がイメージされる。こうしたイメージが、最近は全く通用しなくなった。



昨年の平均寿命を厚労省が国際比較した結果が先日日経デジタル版に出ていた。男女とも日本は2位でトップが香港だった。女性の平均寿命といえば長らく日本が世界一で、日本の誇りでもあったが、最近は香港に譲る年が増えた。男性は香港の独走が続いている。


平均寿命の算出方法も統一されていないので、僅差で順位の変動を云々しても仕方ない。また、香港を比較対象にする国にすることにも異論もあろう。しかし、他の長寿国・地域から学ぶところは多いと思う。今のランキング上位常連国とかっての常連国とではどの面でどんな違いが出ているかなどなど・・・。



今の上位常連国・地域の香港、日本、シンガポール、スイス。国内でいえば長野県。かつてのそれ。グルジアブルガリアそして沖縄県。国民の所得水準、医療制度・水準、禁煙に対する取り組みなどの比較だ。香港は大都市だが長寿で頂点に立つ。食事が健康の基という医食同源の文化、漢方医など身近な医療の充実や公園での太極拳が都市の利点になっている。


わが身に当てはめ、思いをめぐらせてみる。緑に囲まれた半分都会で半分田舎の今の生活は快適だが、車を運転できなくなり、庭や畑の維持が苦痛になったときのことを考えると都心のマンションの方が都合がいい。などの選択を迫られている問題に行きついてしまった。