月曜のつぶやき「Let It Be」


随分と秋らしくなった週替わりの月曜だ。古今集歌人は、立秋が過ぎても、秋が来たとはっきりと目にはみえないけれど、風の気配で秋の到来にはっと気づいた。と詠った。現代人のクマさん、それをもじって一首「秋来ぬと目にはさやかに見えねども冷えた便座におどろかれぬる」けさはこんな感じだった。


ウォーキングで路傍の草木を観察すると、秋の七草のクズの花が”目にもさやかに”顔を出しているのではないか。お昼のニュースで高山でハギが見頃だと報じていた。名実ともに秋だ。それもそのはず。今度の木曜7日は暦の上では二十四節気の「白露」。夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿る頃だという。


先週を振り返ってみると、「こんなことでいいのか!」と思わずつぶやきたくなる出来事はなんといっても、「国の守り」だ。北朝鮮は、日本の「国防」を考えるきっかけを提供してくれたともいえる。



かつて「法務大臣は楽ですね。二つの言葉を覚えておけば済む。個別の事案については答えられない。法と証拠に基づいて適切にやっている」と発言して物議を醸した法務大臣がいた。北朝鮮がミサイル発射や核実験をしても「情報収集と分析」を急ぎ、「最も強い表現」で抗議し、国連安保障理事会を緊急に開き、さらに強い制裁をと、呼びかけるばかりだ。外相も官房長官も云うことが決まっている。あの法務大臣と五十歩百歩だ。


米国依存の国防体制が日本だ。憲法にがんじがらめに縛られている点で、北朝鮮から何を云われても何をされても手出しができないのだ。秋篠宮眞子さまの婚約者が記者会見で好きな言葉を聞かれ「Let It Be」(なるがままに、ありのままに)と答えられたのをテレビで見た。小室さんの「Let It Be」はサマになっているが、日本が北に何をされても「Let It Be」ではカッコがつかない。


クマさん、決して右翼でない。リベラルだ。だから、どうしたものだろうとつぶやいているのだ。