ソバあれこれ


予報通り昨夜から雨。昼過ぎになって、やっとやんだ。グラウンドゴルフはお休みだ。野良仕事も、麻雀も休みで、なんの拘束もない、サンデー毎日族らしく歩数計は1km未満、話した相手はカミさんだけで数えるほどの会話数の一日だった。きのう9月11日はあの米中枢同時テロから16年目の日だ。


夜10時からのニュース番組の途中、ニューヨークの世界貿易センタービルに航空機が激突した映像は今も鮮明に覚えている。あれから世界情勢は随分変わった。テロとは無縁だったわが身にも、北の脅威がひしひしと伝わってくる時勢になっている。



きのう9月11日の誕生日の花はソバの花とラジオ深夜便。ソバの花なんぞ、寒冷地で、しかも乾燥した土地で栽培するもの。信州か北海道でしかお目にかかれないだろうと思って聞いていた。いや、そうでもない。思い出した。三好丘でも一時花が咲いているのを見た記憶がある。クマさんの日記のバックナンバーから調べた。2009年9月11日の一部抜粋だ。


「三好丘の北東のはずれ、豊田市との境沿いに歩くコースを行った。1年近く行ってなかったら、大根畑が宅地に変わり新しい家が建っている。その脇の石ころがごろごろしているような空き地いっぱいに小さな花が畑一面を白く染め風景に清らかな趣を添えている。ソバの花だ。」


一般に穀類はイネ科であるが、ソバはタデ科。種蒔きをしてから70〜80日で収穫できる。気候が寒冷で、水利が悪く乾燥した土地でも容易に生育するそうだ。



1300年以上前の奈良時代には食用として栽培されていたといわれるソバ。寿司、てんぷらとならんで代表的な日本料理だ。趣味のそば打ちなんかもブームだ。趣味が高じて、脱サラあるいは定年後にプロになった人もかなりいるようだ。そんな人の開いている店(看板も何もない)に会社時代の同僚と訪れた。10年ほど前のことだ。


岐阜市の郊外関市に近い住宅地の中。サラリーマンの定年後、趣味で始めた蕎麦打ちが高じて自宅でプロとして始めただけあって手入れの行き届いた広い庭のある普通の民家の座敷で食べさせてくれる。それだけに、主人のこだわりはハンパじゃない。オール予約制。2/1,6/1,10/1の朝8時からの電話予約のみ。                   


マスコミの取材はお断り。昼食の客は前日の夜、夕食の客はその日の午前中に冷凍保存してあるソバを石臼でひいてソバ粉をつくる。客が来てからソバ打ちを始めるようで、ソバ茶から始まりソバシャーベットのデザートまで2時間半かかる。

    
   ソバ茶              ソバ豆腐          水ソバ

  
   おろしソバ        そばがき揚げ物       とろろソバ(中身撮り忘れ)

  
   にしんソバ          ざるソバ           ソバ寿司

  
   そばがき           銀糸ソバ           そばごはん

 
   てんぷら           ソバシャーベット


待たずに食べれるファーストフード、”どんどん庵”のソバやうどんもいいが、これだけのものを2時間半もかけて味合うスローフードもたまにはいい。ちなみに10年前で値段は3800円。お値打ちだ。