「ばか」の奥は深い


雨上がりの朝、まだはっきりしない天気の中、ぬかるんだグランドコンデションでスタートしたグラウンドゴルフ。途中で降り出して、あえなくハーフで中止。昼過ぎには、青空に夏の日差し。こんな劇的な変化も珍しい。


先日のこと、ある酒席でこんな一幕があった。Aさんがいわく「タバコと酒をやめろと何度も注意したのに、言うことをきかずとうとうこの間、まだ60代なのに死んでしまったバカな奴がいる」。その亡くなった人の親友であったBさんがそんな言い方はないぞ。せめてこういってくれよと注文をつける。



「あいつ、どうしてタバコと酒をやめろという俺の忠告を素直にきいてくれなかったんだ。ばかやろう。」と。このやりとりを分析するとこうなるのではないだろうか。Aさんのいう「バカ」は度がすぎている。と少々見下した表現。Bさんのいう「ばかやろう」は親しさを込めた表現。ということにならないだろうか。



考えてみると「ばか」という言葉にはいろいろな使い方があるものだ。思いつくままに挙げると
●  「ばかやろー」  親しさの表現
● 「いやゃ〜ん ばか」恥じらいの表現
● 「釣りバカ日誌」  熱中する余り他への配慮を欠く様子の表現
● 「馬鹿正直」    まっすぐ進む様の表現
● 「ネジが馬鹿になる」 役に立たないことを指す表現 


たかが「ばか」されど「ばか」。ばかの奥は深い。