プロ野球CSシリーズに思う


またも雨。昼過ぎまで降り続く。夕方になってようやく晴れ間が顔を覗かせる。
                 

選挙と地元ドラゴンズが蚊帳の外に置かれていることもあって、盛り上がりが乏しいプロ野球CSシリーズだった。昨夜、セCS最終ステージでDeNAカープを破り、セ・リーグで初めてレギュラーシーズン3位球団が日本シリーズ進出に決まった。


この結果に、カープファンならずとも首をかしげたくなる。なにしろ、ペナントレースを制したカープDeNAのゲーム差は14.5。「長い戦いの価値はなんだったのか。とカープフアンでもないクマさんでさえ思いたくなるのだ。



ファンがハラハラドキドキする機会を多くして興行価値を高める目的ではじめられたCSシリーズだろう。純粋なスポーツ競技として野球を楽しみたい人はCSシリーズや高校野球で来年から採用されようとしてるタイブレーク制など亜流を行くルールだと主張するだろう。


興行収入があってのプロ野球だからCSシリーズを存続するとすれば、今シーズンのカープファンの気持ちを察して、一工夫欲しいものだ。例えば、「2位に10ゲーム以上差をつけて優勝した場合には、最終ステージでさらに1勝のアドバンテージを加えるというように。



かくして、今年の日本シリーズセ・リーグ横浜DeNAベイスターズパ・リーグ福岡ソフトバンクホークスに決まった。時代の産業構造を反映して、双方IT関連企業だ。かつて、戦後の映画産業が華やかな頃、松竹ロビンス大映スターズ東映フライヤーズがあった。


高度成長期、東西の私鉄が沿線開発に力を入れていた頃、阪神タイガース、阪急ブレーブス南海ホークス近鉄バッファローズ東急フライヤーズ西武ライオンズ西鉄クリッパーズ名古屋ドラゴンズ(1951〜1954年名鉄が経営に参画していた期間だけ中日はこの名称だった)。平成まで生き残った球団は阪神と西武だけだ。


その平成もゴールが見えてきた。次の時代のプロ野球のオーナーはどんな産業が担ってくれるだろうか。