異端児


穏やかに晴れ上がり、日中は小春日和。野良仕事をしていると汗ばむほどの陽気だ。


ラジオ深夜便によると、おととい11月25日の誕生日の花はカエデだそうだ。カエデの花は春に咲くが何の魅力もない。紅葉が美しいことから、この時期に選ばれただろう。モミジといったら大抵は、このカエデの木の仲間を指し、その名の由来はカエルの手のようにいくつかに裂けていることからだそうだ。


このところの厳しい冷え込みで、ウォーキングコース沿いのカエデの紅葉も鮮やかな色になった。上の写真はコース沿いにあるワイナリー南の並木だ。三好丘の紅葉で一番お気に入りの場所だ。(下の写真はカエデの花)




今、連日ワイドショーを賑わせている話題が、日馬富士事件での貴乃花親方の行動と熊本市議会での子連れ出席の女性議員だ。両者とも、旧態依然とした組織の体制を打破しようとするパフォーマンスだろう。貴乃花親方は相撲協会内部の統治体制を、女性議員は子育て中の女性が活躍できる市議会に脱皮することを。そんなところに狙いがあったと思う。



野球で、ベンチからのサインも出てないのに、ホームスチールを企て成功して勝ちゲームになれば積極果敢なスチールと観客からは拍手喝采だろう。成功しても、監督の采配を無視していることで、決してほめられない。罰金を取られるかもしれない。両者の志は大いに評価する。しかし、組織の一員である自覚を疎かにしているのではないだろうか。



安倍さんは「規制」の岩盤にドリルで穴をあけるといって、自らの政治生命を賭けて加計学園の開学にこぎつけた。まさに、「無謀」と「積極果敢な技」とは紙一重なのだ。貴乃花親方も女性市議も組織にある岩盤を表ざたにしたことは評価できる。職責を賭してドリルで穴をあけたとしても評価は五分五分だろう。、あけられなかったら退場は必至だろう。だから、こんなことに挑む者は「異端児」といわれるだろう。